こんにちは、特殊清掃.ASIAです。

ここ最近、猫の多頭飼いをしていたお宅の家主が認知症を患いゴミ屋敷状態になってしまった、同じく賃貸の部屋で臭いや汚れがひどいという方やそれに関係する方からのお問合せが増えて来ています。

先日UPしたブログの影響かもしれません。

猫の多頭飼い現場の記事をご覧頂けると幸いです。

そもそも、猫という生き物は「ハンター」なので、体臭自体は発しないそうです。
臭いが強ければ、獲物に発見されやすくなりますからね。
元々が綺麗好きな生き物なのですが、トイレをそのままに放置したりすれば雑菌が繁殖して臭くなりますし、発情期の「スプレー」というマーキング行為時のニオイが強かったり、家飼いの場合は「肛門絞り」というのをしないとダメだそうです。

餌も排泄物臭を抑える物を与えるなど、それなりにお金をかけてあげないといけません。

ですから、猫の名誉を守るために言いますが、猫が臭うのではなく、結局は「飼う側の人間の問題」が一番だと思います。

猫の多頭飼い

弊社もそれほど意識しておりませんでしたが、ネットで調べると結構社会問題となっているのですね。

一応、「多頭って何頭から?」と聞かれれば10匹以上だそうです。

恥ずかしいことですが勉強不足でした。

ペットの登録数が犬の数よりも猫の方が上回ったというニュースを聞いたことがあります。
猫が急に増えたわけではなく、犬を飼う人が減ったという見方ができるデーターでした。

住宅事情や長時間労働などの事情もあるのでしょう・・・。
猫の方が散歩をしないで部屋飼いが出来る、部屋に一匹でいても大丈夫という理由で飼われる方が多いようです。

恐らく、多頭飼いの話を聞くと登録していない数は猫の方が圧倒的に多いような気がします・・・。

ペットに「癒し」を求めるのは結構ですが、ぬいぐるみとは違い「命」です。

当たり前のことですが、当たり前に出来ない人が多すぎます。

きちんと最後まで責任をもって面倒を見て欲しいと強く願います。

特に50匹以上となると「多頭飼い崩壊」という場合は、糞尿などもすごく、住環境が人間にとっても猫にとっても良い状態ではなく大変不衛生です。

猫好きだったのはわかりますが、自分の面倒を見れるキャパシティを越えた状態では「動物虐待」と言われても致し方ないと思います。

また、同時に問題になっているのが、飼い主の高齢化、認知症、生活保護、貧困といった負の連鎖で放置状態になってしまうことがあります。
これまた人間にとっても猫にとっても不幸なお話です。

飼い主を無くした猫達は保健所で殺処分されるか(近年は殺処分を減らす運動が多く簡単には殺処分しないところが増えてきたようです。それでも動物実験用に引き下げられるペットもいると聞きます)ラッキーな場合は里親探しをしてくれる場合もあります。


あらゆるNPO法人さんが命を救おうとボランティア活動されているのは本当に頭が下がる思いです。

以下のサイトはほんの一部かもしれませんが掲載しておきますのでご覧ください。

NPO法人 侍にゃぱん

NPO法人 しっぽの会

なんか切なくなってしまい私も何か力になれないか模索してみます。

ペットショップで買うなら、こういったところの里親になってくれると助かります。

猫の糞尿の消臭に関して

猫の強烈な匂いは多頭飼いクラスになると消臭スプレーで取ることはほぼ不可能です。

弊社でも何種類かの消臭スプレーを試しましたが効果は薄いです。(全く効かないとは言いませんが)

ファブリーズのような市販の消臭剤で臭いを匂いで誤魔化す「マスキング法」もダメです。
逆に化学物質が多く混じっておりますので消臭作業にとっては逆アシストになりますので止めてください。

また、活性炭などの炭による「吸着法」もまず無理でしょう。
何年もこまめに交換したら何とかなるかもしれませんが・・・。

空気清浄機をたくさん稼働させる・・・これは可能性ありそうですが、フィルターをこまめに変えないとダメでしょうし、機械を捨てる気持ちでやらないとダメでしょう。
そもそも空気清浄機では匂いの物質を変えるわけではないので、ある一定のレベルからは落ちなくなるでしょう。

弊社で行っている最高スペックのオゾン脱臭機によるOST法でも実は効果は薄いです。

それほど落ちにくい臭いだと思います。

きちんと臭いの源を除去し、清掃することは勿論、場合によってはケレン作業(削る作業)も必要となりますし、木材に染みた尿などには表面のコーティングし臭いを発しないように施行する必要も出てきます。

残念ながら、それでも100%完全無臭とは言えません。

マスクが無い状態で呼吸しても不快ではないくらいの「減臭」は可能です。
条件があえば9割近くの減臭は可能ですが、空気の流れや気温、湿度によってはふんわりどことなく臭うということはあると思います。

コーティング剤を部屋中に塗布するよりも交換したほうが安く済むので現実的ではありません。

リフォームも絡めた消臭作業ではないと完全100%無臭にするには難しいでしょう。

どの程度まで修繕するか、消臭するかは金額的な問題で妥協点を探しながらとなるのでしょうが、今後借主側と貸主側とで揉めることとなりそうです。

例えば、フルリフォームした場合は200万円かかるが、消臭作業は50万円で臭いもそれなりに落とせるとなれば費用は1/4で済みます。

ただし、臭いに関しては100%取れるか?といえば90~95%くらいかもしれません・・・。

いずれにしても、猫の糞尿の消臭はけっこう時間がかかりますし大変です。

消臭業者はどこがいいの?

「多頭飼い?楽勝~♪」という業者さんがあれば、聞いてみたいです。
北海道でも自信をもって「多頭飼いクラスでも消臭が出来る!」という企業は5社も無いと思っています。

個人的には旭川市の㈱Beクリーン様くらいしか思い当たりません・・・。

ペットブームと相まって高齢化社会、核家族化によって今後このようなトラブル、相談は増えてくることが予想されます。
北海道内では困っている方がまだまだ多くいますし、需要は腐るほどあります。

それに対して消臭業者は圧倒的に少ないのが現状です。

良い業者、きちんとした知識、道具をもった業者が多く存在することで大きな現場でも対応できるようになるので、現状で情報共有できることは情報共有していきたいと思っています。(※冷やかしや熱意がない人には教えません。そしてお金をくれとは言いません)

実は弊社も何かと5月末~6月中旬までけっこう予約が埋まってきている状態です。
何とか日程調整がつくようであれば極力ご協力をさせて頂きたいと思っております。

まずはご相談の電話から宜しくお願い致します。

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