こんにちは、特殊清掃.ASIAです。

不用品の片付けのご依頼があり、二海郡八雲町へ行って参りました。
同一町内に日本海と太平洋を有する唯一の街だそうです。
道産子ですが、恥ずかしながら初めて知りました。


函館に行く途中に通過はするのですが、立ち寄ったのも初めてでした。
自宅から高速道路で約3時間、220kmの距離です。
東京から静岡くらいの距離だそうです。

依頼前のお話

今回は一軒家のごみ屋敷の片づけ依頼です。(依頼者S様)
(一応、ごみ屋敷は1軒屋のごみが多い家、ゴミ部屋はアパートやマンション、汚部屋はごみ部屋よりはちょっとごみが少ない部屋というような区分をしていましたが、今回のお宅はごみ屋敷と言えるほどの量ではないので「ゴミ部屋」で統一したいと思います。)

S様はご依頼前に他社さんに依頼しようと思って電話で話をしたが信用が出来なそうな上、HPをよく見るともっと不安になったのでもう一社、「きちんとしたところを探そう」ということで当社を探し当てて頂き、ご相談を頂きました。

社名は聞いていますが、他社さん(以後A社)の悪口になってしまうので詳しくは記載しませんが、ちょっと問題ありそうな業者さんでした。

しかし、八雲町は気楽に「見積もりに行きますよ」とは言えない距離なので、まずは写真を添付して頂いたうえで、何度か電話で作業範囲、作業内容の確認、打合せして見積もり査定を行いました。

A社よりも査定金額は当社の方が高かったようですが、A社はキャンセルして当社にご依頼頂きました。

価格だけで選ぶ方ならA社を選んだかもしれませんね。

作業内容

さて、作業当日ですが、写真見積もりよりもちょっと量が多かったですが今更「やっぱり高くなります」なんて言うのは悪徳業者と言われてしまいますので、赤字になったとしても最初に出した見積もり金額で作業を行います!(実際は時間が繋るだけで赤字にはなりませんでしたが)

まずは玄関、リビング、台所、洗面所、風呂場、階段、2階と順に片づけていきました。
その後、簡易清掃となります。
今回は場所ごとに作業前と作業後の写真を掲載いたします。

玄関前を掲載すると場所がわかってしまう可能性があるのでお見せしません。

①一階、リビング
【作業前】
足の踏み場もなく、ソファーも段ボールに埋もれて座ることは出来ません。
ストーブの前にもごみがあるのですが、このストーブの火が付く心配よりもコンセントがたこ足配線で埋もれていたのでトラッキング現象(コンセントがほこりに触れて発火する現象)の恐れがあり怖かったです。

過去のブログにも掲載しておりましが、ゴミ部屋は「ゴミが溜まって汚い」というだけの問題ではなく、異臭、害虫発生、孤独死の発生リスクの向上、さらには火災発生の恐れがあるのです。

【作業後】
段ボール、ペットボトル、雑誌、紙類が多く、片付け後に掃除機かけを行いました。

細かいゴミが多く、当社のアメリカ製・高性能掃除機が悲鳴を上げていましたが床が見えると綺麗になったと実感しますね。

②台所
【作業前】
まぁ~、ちょっと料理をするスペースもないですし、洗い物も出来ないでしょう・・・。
これではますますゴミは溜まることでしょう。
【作業後】
シンク周り、台所の床、冷蔵庫の中身も処分したり綺麗になりました。
※周囲の写真撮り忘れました。

③洗面台
【作業前】
髪の毛、汚れなどが目立ちます。ごちゃごちゃと散乱していて朝の支度中に活力が生まれるとは思えない状況です・・・。

【作業後】
洗面台は磨けば大抵は光ります。常日頃から気をつけておけば難しい清掃ではありません。

④風呂場
【作業前】
洗い場は写っていませんが皮脂汚れ、シャンプー、石鹸などの汚れが残っています。
黒カビも発生していましたし髪の毛も多くありましたので衛生的とは言えません。
【作業後】
簡易清掃なので表面上の汚れを清掃するのみでしたが、浴槽にも浸かれるのではないでしょうか?

⑤2階踊り場
【作業前】
化粧品、洋服、本、紙類、ペットボトルとあらゆる物がありました。

【作業後】
こんなに広いんだと思うほど広くなりました。
左側の服などもたたんであげたかったのですが時間がなくまずは依頼作業を優先しました。

⑥2階寝室
【作業前】
ベッドがあるのですが埋もれていてわかりませんし、ベッドの下もごみだらけでした。
踊り場と同じですが、食べ物、ペットボトルもあったのでこちらでも食事をしていたことがわかります。
写真ではわかりにくいですが、結構なごみの量が隠されていました。
因みに3年かけて増えた物だそうです。
【作業後】
必要な物は残してありますが大変広くなり、床が見えるようになりました。

【作業完了後】
ご依頼者は「仕事が大変忙しく、一度ごみを出すのを忘れてから、そのうち面倒になってしまってゴミが溜まってしまった」とのことでした。

ふとした何かのきっかけで普通の生活をしていた方がこうなってしまうこともあります。

ごみが溜まってしまうのは病気や生活習慣、ストレスなど色々な原因が複雑に絡まって起こることもあれば、単純にちょっとしたことで起こることもあり、現代では誰でもなりうることだと実感します。

「特別な方が特別なことでゴミ部屋状態になるわけではない」

そう当社は考えます。

過去に多かったのは、痴呆症になってしまった、もしくは痴呆症予備軍の高齢者(60才以上)がゴミ部屋状態になることがありご依頼を受けることもありましたが、最近の傾向では若年層(20代~40代)が増えてきたと感じています。

戦後間もない「もったいなくて捨てられない世代」とは別の種類の「消費優先経済社会の悪影響を受けた世代」が増えてきています。

ゴミ部屋の片づけで必ずあるものは
①ペットボトル
②コンビニ弁当やカップ麺の空容器
③通販で購入して送られた空段ボール

これらは共通して間違いなく多いです。

いずれも便利さゆえに溜まり、捨てられなくなった物たちです。

買うことに夢中で捨てることが出来ない・・・そうすることで健康的生活や活力など失っていく物も多いのではないでしょうか?

日本は物質的には豊かになったのかもしれませんが、こういった社会問題が増加しています。

当社のような特殊清掃業者と呼ばれる業者が増えることは喜ばしいことではありませんが、困ったときにきちんと解決してくれる業者がいないとまた問題になってしまいます。

また、こういった内容を公開している業者も少なく、いざ依頼しようと思ったときに情報がなく、嫌な思いをしたという方もいらっしゃいます。

当社のようにブログを見て頂き、同じ悩みを持った方が当社に依頼をして頂き、さらに掲載協力をしてくださっています。
ご協力いただいた皆様には大変感謝をしております。

【最後に】

S様からは引き渡し時に「きれいにしてもらって、本当に依頼して良かった!」と言って下さったことで疲れも吹き飛ぶ思いです。

ちょっと予想よりも大変な作業でしたが、「綺麗にするように維持します」という約束をし、現場をあとにしました。

10時に八雲町に到着して、片付けが終了したのが17時、それから簡易清掃をして18時に出発しました。
さすがに自宅に到着したころには22時半でぐったりしてしまいましたが心地よい疲労感でありました。

格安でごみの片づけだけをする業者はたくさんありますが、ごみを撤去した後は清掃が必要ですし、場合によっては消臭が必要です。

それらを一貫して行える業者は北海道内では数少ないです。

作業料金や作業方法など不明点、ご相談などがございましたら下記フリーダイヤルまでご連絡下さい。

0120-669-920
【運営会社】 リライブル株式会社
上記にもブログを掲載していますのでお時間がありましたら訪問してください。


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