こんにちは、特殊清掃.ASIAです。
今日は江別市のアパートで亡くなってしまった方の遺品整理のご依頼をうけ作業させて頂きました。
お部屋の中で亡くなってしまい床には体液が多少残っていましたが、それほど臭いが無いのが不幸中の幸いでした。
見積もり時にご遺族の方と管理会社の担当者さんとで打合せを行い、遺品整理はご遺族負担、リフォームは管理会社負担ということでもし消臭作業が必要な場合は呼んで下さいと言っています。
ですから今回は弊社での清掃、消臭作業はなしです。
貴重品や思い出の品の探索は我々が作業に入る前にご遺族様がすでに行っているので全て捨てて下さいとのことです。
・・・とは言うモノのきっちり見るものは見て作業します。
ライターやスプレー缶などの危険物が混ざらないように注意するということも兼ねております。
室内にはテレビ台×3、2人掛けソファー、食器棚、整理ダンス、ベッド、テーブル。
キッチンや洗面台、クローゼットなどにも普通に生活していた物は入っています。
リサイクル家電対象物は冷蔵庫、洗濯機、テレビです。
2名作業で約12万円での作業となります。
午前中にすべての家財を仕分、梱包、搬出し、事前に予約していた一般廃棄物収集運搬事業許可を持つ江別清掃㈱に回収に来てもらいました。
法令順守で廃棄を行っております。
孤独死、孤立死案件の増加に伴うトラブル
ほぼ毎月、数件の孤独死現場の特殊清掃や遺品整理を行っております。
今回のように管理会社さんが良心的なところだと話がスムーズですが、心無い管理会社、もしくはその担当者に当たると悲惨です。
孤独死はお部屋で亡くなって少し発見が遅れてしまっただけですので「事故物件」ではありません。
例えば殺人や自殺の場合は事故物件となってしまいますが、孤独死は「自然死」です。
最近では特殊清掃業界も日々技術や道具なども発達していますので殆どのお部屋は特殊清掃&リフォームで全くわからない状況に回復することができます。
不幸にも死臭がひどい、ハエがひどいなどお部屋内が重篤になってしまうこともありますが、例えば孤独死対応の家財保険に加入していれば管理会社の金銭的負担も減ります。
今時はそういった事前対策、リスクマネジメントも講じるべきでしょう。
それを何も知らないご遺族に擦り付けるがごとくの請求や物言いをする者も居ます。
そういった人間は許せません!
そして、今後の日本では老若男女、誰にでも起こりうることです。
管理会社の担当者さんもおぼえておいて下さい。
一昔前は老人が人知れず亡くなっているパターンが多かったですが、今後は若者でも増加することが予想されます。
若者の孤独死のケース
●少子化と核家族化、シングルマザーの増大で肉親、親戚が居なくて相談相手がいない。
昔は大家族や兄弟姉妹が多くお互いに助け合って生きている家庭が多かったと思います。
また離婚率の増大でシングルマザーが増え、母親には迷惑をかけられないといった思いから孤立化する者もいます。
友人とは別に肉親だからこそ相談できることも出来なくなったりしている時代だと思います。
男女とも我慢が出来ない時代で、よほどのことが無い限り(DV、仕事をしないなど)は離婚は考えものです。
離婚で精神や心のバランスが崩れてしまい、ゴミ部屋化して孤独死というパターンもあります。
●貧困の拡大
親の職業や収入によって子どもの学力が決まり、それにより就職できない、ロクな仕事をしていない、生活保護などこういった生活は「やりがい」や「生きがい」がなく「セルフネグレクト」になりがちです。
自殺とは言いませんが、部屋で孤立化して「衰弱死」という方もいます。
はたらけど
はたらけど猶わが生活楽にならざり
ぢっと手を見る
石川啄木『一握の砂』ですね・・・。
●ネット社会の拡大
SNSやネット上での繋がりはあってもリアルな繋がりがない人が増える。
ネット上のことなので自宅に遊びに来ることも遊びに行くこともないので人知れず亡くなっていたなど。
運動不足なども否めません。
このパターンは発見が遅れがちです。
●仕事の問題
人手不足業界での仕事のストレスや生活の不安定化によるストレスで心臓や血管への負荷がかかる突然死。
仕事が忙しく自炊するのも面倒なのでコンビニや外食などの食事による影響など考えられることはたくさんあります。
仕事はいくらでもありますが、何故か辞めるという選択肢がない方も大勢います。
大丈夫です!死ぬくらいなら転職しましょう!
従業員に過度の無理をさせるような経営センスのない企業には将来がありませんよ。
ただ、職場の人が気付くことがあるので発見は早いでしょう。
若者の孤独死を防ぐにはどうしたらよいか?
一業者が考えることでないのですが、若者に対しては『見守り』には限度があります。
『見守り』は高齢者にはある程度は有用でしょうが・・・。
第三者がどうのいうレベルであれば防止は出来ますが、本質はそこではないと思います。
人生のやりがいを見つける、やりがいを与える職場、やりがいを見いだせる社会を作ることが出来たら良いのでしょうが・・・理想ですけどね。
昔、『アントキノイノチ』という遺品整理会社(キーパーズがモデルとされています)の映画がありましたが、生きる意味を見いだせない主人公が遺品整理と関わって立ち直っていくという映画がありました。
あのように全ての人がうまくいくかはわかりませんが、「死と関わる現場」で「生を考える」ことは有用かもしれません。
急に亡くなってしまうという現実、やりたかったこともあるだろうという想いなどを体験することで「自分はどうなんだろう?」と向き合うきっかけになると思います。
興味本位で現場体験をすることは出来ませんが、そういったご相談にも応じます。
まずはご連絡いただければ幸いです。
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