札幌市で飛び降り自殺現場の特殊清掃～３月から５月は自殺が増えやすい？ / 札幌特殊清掃灯油漏洩消臭、火災現場消臭、床下洗浄など保険対応可

北海道特殊清掃.ASIA の久保田です。

珍しいこともあるもので、先週は札幌市内某所にて飛び降り自殺に伴う特殊清掃を１日に２件行わせて頂きました。

３月～５月は自殺が多い？

自殺（首吊りが多い）に伴う特殊清掃に関しては少しづつ経験が蓄積されている私ですが、飛び降り自殺現場の特殊清掃については珍しく、今回はそれが同時期だったので驚きました。

３月～５月は自殺を考える人が多い（正確にはわかりませんが）・・・というのは聞いたことのある方も多いかと思います。

・進学や就職による生活の変化

・決算期での倒産や失業

・節目の時期による仕事の打ち切り

等々色々なことが原因で精神的に負担がかかりやすい時期だからなのでは？ということが言われています。

こういう類の話をすると、日照時間の量が精神的に影響するという説もあったりするので、それなら春ではなく秋や冬の時期も自殺が増えてもおかしくないのでは？という矛盾が生まれたりするので、一概には言えないというのが実際のところでしょう。

孤独死現場と自殺現場の違い

特殊清掃については自殺・孤独死問わず多く携わらせて頂いておりますが、＜自殺＞となると孤独死現場の特殊清掃とはまた少し違う気持ちになります。

いずれにしても＜人の死＞が関わることなのでポジティブな気持ちになることはないと思うのですが、

・人の体重を支える為に天井などに大量に打ち込まれたフックや釘

・これでもかと厳重に目張りされた浴室

・下から見上げても寒気がするほどとても高い建物

・部屋中に貼られている「死にたい」のメッセージ

実際にその場で作業させて頂くと、起きたことが分かっているからなのか、やっぱり自然死に伴う特殊清掃とは違う雰囲気といいますか、ちょっと気持ちが落ちてしまう傾向にある気がします。

自殺を選択した当人以外の方からすれば、
「誰かに相談できなかったの？」

「そんな度胸があるくらいなら・・・」

「死ぬ気があるなら何でもできるのでは？」とも思ってしまいますが、本当の部分はそういう状況にある本人達にしか分からないことです。

こんなことを言ってしまうと「不謹慎だ！」という意見もあるかもしれないのですが、色々な方に迷惑がかかってしまう＜自殺＞という事象に対する善し悪しは別としても、故人からすれば「嫌な世界から旅立つ」という決心ありきのことなので、私達が思うほどネガティブな気持ちじゃないのかも？とも思います（思うようにしている？）。

※それでも、飛び降り自殺を図った方が落下時に下を歩いていた方とぶつかり、何も関係のない方が死亡。というケースも実際にあるので他人に迷惑がかかる巻き込み自殺は無いに越したことはありません。

飛び降り自殺現場の特殊清掃

先日行わせて頂いた飛び降り自殺現場の特殊清掃のお話に戻ります。

※物理的なお話になりますので、苦手な方は閲覧をお控え下さい。

飛び降り自殺現場では、現場となる建物の高さや落下場所の硬さによって悲惨さが変わってきます。

飛び降りた場所が高ければ高いほど、落下地点が硬ければ硬いほど衝撃は強くなります。

状況によっては落下時の衝撃で返り血が２Fや３Fの外壁にも付着しているということもあるので、清掃を行う際は落下地点だけではなく、その周りについても入念にチェックが必要です。

人間のカラダはその多くが水分で構成されていて、成人男性で体重の約６０％、乳児だと体重の約８０％が水分で出来ているといわれています。

飛び降り自殺の場合は人目につく場所ということもあり、比較的早期に発見されるため、ご遺体が腐敗することによる死臭がする・・・というケースは少ない（稀に高層ビルからビルの屋上に落ちてしまい、発見が遅れたケースもあるそうです）ですが、体重５０キロの男性で約３０リットルの体液・・・ということを踏まえると現場の凄惨さもイメージしやすいかと思います。