本日のブログは、先週から留萌市方面で行わせて頂いていた火災消臭作業について書いていきます。
作業現場は、北海道の日本海側にある人口約3,200人ほどの小平町という町になります。
プライベートでは何度か行ったことがあったのですが、お仕事では初めての地域なので、とても新鮮な気持ちで臨めました。
↑上の写真は、太陽の光がとても綺麗だったので撮影したのですが、海は大荒れで広範囲に渡って白波が立っており、大迫力で自然のエネルギーから目が離せませんでした。
高速道路を使用しても片道約2時間超の道なりなので、泊まりがけでの消臭作業になりますが、本格的に雪が積もる前に作業することが出来て本当に良かったです。
交通費を考えると、日帰りで作業を行うよりも宿泊した方が安くなりますし、身体的にも負担が軽くなります。
初日から3日間はメインの下処理作業というこで、3名でお伺いさせて頂いたのですが、かなり風が強く天候が不安定な状態が続いておりました。
火災後は室内全体が煤だらけ
火の不始末や放火の事件も含め、北海道内でも火災は頻繁に起こっております。
今回の火災による犠牲者は出ていないということだったので、それが不幸中の幸いだったと思います。
弊社では、火災に伴う消臭作業は年間を通して毎年1〜2回ほど行わせて頂いておりますが、今回のお部屋はその中でも焼け具合やニオイの強さともに比較的軽度なものでした。
↑火災が起きた後の室内は煤で真っ黒になり、独特な焦げ臭さが立ち込めています。
今回の火災の火元はキッチンということで、比較的軽度ではありますが、キッチン付近を中心に焼け跡が広がっておりました。
後ほど書きますが、右奥に見える火元付近のパイプがかなり燻されていたようで、金属表面に焦げ臭いニオイが頑固にこびり付いていていました。
今回のご依頼では、室内の焼け焦げた建材は全て解体撤去した状態で弊社が消臭作業に入らせて頂く流れとなっておりましたので、室内はコンクリートの躯体が見えている状態でのスタートになります。
↑上の写真でも、天井部分は煤がしっかり付着している部分が分かりますが、その他の部分は白く写ってあまり煤が付いてないように見えますね。
この段階まで解体した状態でも、現場によっては壁や天井のコンクリートが真っ黒なケースもありますので、焼け具合が比較的軽度なことが分かります。
お見積もり時は煤のニオイがかなり強かったですが、焼け焦げた建材を解体するだけでも大幅にニオイが少なくなっておりました。
ですが、油断してこのままお部屋を復旧してしまうと、コンセント部分などの壁裏の空間へ繋がる部分から焦げ臭いニオイが出てきてしまいます。
そうならない為にも、まずは室内に付着した煤汚れを丁寧に取り除いていきます。
専用の電動工具を使用し、コンクリート表面の煤を薄く削り落としていきます。
↑煤汚れが付着している部分と汚れを削り落とした後の部分の差が分かりやすいかと思います。
室内はコンクリートの粉が舞いますので、防護服に防護マスク、ヘルメットとフル防備の状態で作業に臨みます。
ニオイを落とす上でこの作業がとても大事なので、煤汚れを残さないように天井まで丁寧に磨いていきます。
苦労は買ってでも!精神で、天井も大部分を担当させて頂きましたが、次の日は上半身全体が綺麗に筋肉痛で仕上がっておりました汗
室内隅々までニオイを確認
先ほどの作業を終え、室内の粉を取り除いた状態で再び室内のニオイが強いところをチェックしていきます。
やはり、火元付近へ近づくと焦げ臭さがあるのでニオイを嗅いでいくと、↑上の写真のパイプから強いニオイが発生しておりました。
スス除去用の薬剤で拭き上げた状態ですが、まだ焦げ跡が残っており、ニオイ成分が残っているのでしょう。
今までの経験からも、金属にまでニオイが染み付くということは少なかったので驚きましたが、しっかり煤汚れを落としてひと手間加えるとニオイが無くなりました。
一通り室内のニオイを確認し、下処理を終えた後はイスラエル製の高濃度オゾン脱臭機を使用して仕上げ脱臭処理を行なっていきます。
↑火災の消臭では、対象の空間が広いことが多いので、大容量のオゾン脱臭機が必要になります。
オゾン脱臭機を使用する前の状態でも、煤による焦げ臭いニオイは殆ど感じない状態まで仕上げているのですが、オゾンによる施工を行うことで更にもう1段階クリーンな空気にしていくイメージです。
弊社のブログでも説明しておりますが、脱臭機のスイッチを入れるだけでニオイが消えるという優れものでは無いですし、オゾンだけでニオイが消える・・・というものでもありません。
私自身、かれこれ5年以上に渡ってオゾン脱臭機を使用してきておりますが、オゾンを使用する現場での新しい発見が未だにあったりもするので、まだまだ勉強中の身です。
最初の頃に比べると知識は増えているものの、まだまだオゾンの持つ力を最大限に引き出せてはいない・・・と感じるくらい奥の深い世界です。
終わりに
今回は、集合住宅で起きた火災に伴う室内の消臭・煤汚れの除去作業について書かせていただきました。
実は他にも、共用部のスス除去作業や床面のスス除去、火災によるコンクリートの劣化など、書きたいことがあったのですが、長くなってしまうので本日はここまでにしておきます。
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