こんにちは、特殊清掃.ASIAです。
今日は札幌市西区のアパートの猫臭の消臭依頼で出動です!
3階階段なので道具を上げるにも一苦労です。
みなさん消臭作業というと簡単なイメージを持たれていると思いますが、消臭作業前に「清掃をしないといけない」ことが大半なので掃除道具が必要です。
更に消臭道具も必要です。
ニオイを消すのって結構大がかりなのです。
ペットは本当に「癒し」になっているの?
2LDKでペット可の賃貸アパートで12年間住んでいたそうです。
猫は3匹。
これはご依頼者様のお話とは別に一般的なお話なのですが・・・
可愛いのはわかりますが、生き物なのできちんと世話をしないといけません。
特にニオイに関しては賃貸の場合は退去時にトラブルになりますし、原状回復にお金がかかります。
ペットに「癒し」を求めるのは結構ですが、「きちんと責任をもって世話をすること」と「お金の面でも余裕がないと飼う資格は無い」と私は思います。
子猫の時は可愛くても、成長すると懐かず可愛くなくなってしまったり、「癒し」を求めていたのが世話が「面倒」になって本当に癒しになっているのか?
最終的には面倒を見切れなくなって放置してしまう、捨ててしまうなどが無いようにしてもらいたいものです。
ペットブームの裏では「猫の多頭飼い崩壊」なども社会問題となっています。
そういう現場を見るたびに動物虐待だと思うのです・・・。
消臭作業に関して
見積もり後に和室の畳は事前に撤去してもらいました。
ところどころキズが付いていますが、12年間住んでいたなら致し方ないかと思う物件です。
退去の際に原状回復をオーナーと管理会社から言われたそうですが、「そこまでする?」というヒドイお話だったので消費者センターに相談することをお勧めしました。
また、管理会社に消費者センターに相談するというお話をしたところ、何点か譲歩した感がある対応となりました。
今回は管理会社さんと電話で話したところ「消臭作業なんてやっても無駄でしょ?」とちょっとバカにされた感じだったので「絶対に消してやる!」という気持ちで臨みます!
恐らく、過去に「消臭します」と言って撃沈したり、臭い戻りがしたりという業者があったのでしょう。
ここ数年で消臭技術は発達してきていますから過去の低スペックのオゾン脱臭機を保有しているところや知識のない業者がやったのでしょう。
一応、3回訪問予定ですが、今日で9割がた減臭出来るように施工したいと思っていました。
作業開始!
さて、まずは壁紙を剥がします。
今日は午前中は一人だったので和室とリビングとで午前中を費やしてしまいました。
(※他のスタッフは違う場所の大型ゴミ部屋案件の片づけに行っていました)
この時点で休憩を兼ねて粗消臭を行います。
夏場は消臭剤を散布してもすぐに蒸発してしまうので、ターンテーブルという自動で回転する台の上にフォグマスターを置いて湿度を稼ぎます。
オゾン脱臭機と送風機をタイマーセットして放置します。
その後各所の清掃から入ります。
カーテンレール上など細部にも猫の毛やホコリなどがあるのでこれらもきちんと取り除かないとダメです。
ですから、消臭作業を行うには清掃技術もないとダメです。
勉強のしていない業者や経験不足の業者は簡単に消臭剤を撒いて、低スペックのオゾン脱臭機にスイッチ入れて、オゾン臭が漂う状態で引き渡しをして後日「ニオイ戻りがする」とクレームが来るのです。
午後からは他現場で作業していたチームがこちらの現場に合流しました。
清掃後、再度オゾン脱臭を行い換気も行います。
かなりニオイは減ったのですが、若干漂うようなニオイはなかなかとり切れません。
猫の尿臭はここが手強いのです。
どこからニオイが出ているのか源を探します。
木の部分は後日交換となると思いますが、交換前にニオイが復活するといけないので防臭剤を塗っておきます。
最終的には交換するので無駄だとは思いますが現状で部屋引き渡し時にここから臭うと「やっぱりニオう!」と言いかねないので先手を打っておきます。
管理会社、リフォーム業者さんが協力的ならいいのですが、今回のように対立的な場合も時にはあります。
更に慎重を要して1週間後に再度訪問し、ニオイの確認をし、ニオイ戻りがあるようなら再度施工を行います。
猫のニオイに関するお問い合わせが増えています
お蔭様で弊社サイトを見て頂いた方からのお問合せが増えております!
場合によっては本州の方からもお問合せがあります。
時折、「本州まで来て欲しい」と言われることもありますが、道具をもって移動となると出張代がかなりかかります。
またその出張に行っている間の利益のことを考えるとちょっと現実的ではありません。
お住まいの地域に近い(一社)家財整理窓口の加盟店の中から有力企業をご紹介します。
特殊清掃は感謝される仕事
昨日の札幌市中央区の孤独死案件の引き渡しも昼休憩中に完了しました。
※リライブル本体のブログに掲載しております。
連日、孤独死案件の引き渡しを行い、ご遺族I様に「こんなに綺麗にしてもらったありがとうございました。」と感謝のお言葉を頂きました。
ご依頼頂きました弊社としても施工させて頂き良かったと思っています。
特殊清掃は大変なことの方が多いですが、きちんとした作業・対応をすれば必ず感謝される仕事です。
もし、この業界に居て「感謝を一度もされたことがない」という方は自分の仕事内容であったり、何かを見直した方が良いでしょう。
北海道でもきちんとした業者が増えてくれることと、きちんとした業者を選択するご依頼者が増えることを願っています。
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