北海道 特殊清掃.ASIAの久保田です。

北海道もここ1週間は比較的暖かくなってきており、春の訪れを感じます。

あと1カ月もすれば本格的に雪解けの時期になってくるのでさらに気温が上がり、気温の上昇に伴い孤独死や自殺に伴う特殊清掃がさらに増えてくることが予想されます。

春という事で多くの方が新しい新生活を迎える時期でありながら、異臭騒ぎ(特殊清掃)が増える時期でもあるというのは何とも言えない感じです。

札幌市内でも特殊清掃やそれに伴うご遺品整理のお問い合わせが増えていて、東区から西区・江別市内等、色々な場所で清掃や消臭を行わせて頂いております。

実は、ちょうど昨日も江別市内にて、孤独死となってしまった故人のお部屋のご遺品整理と合わせてハウスクリーニング&簡易消臭を行わせて頂いたところでした。

ということで、本日のブログは自殺現場や孤独死現場の消臭において、とても大切だと感じている<床下部分(フローリングの下)の処置>について書いていきたいと思います。

血液や体液は床下まで浸透する?

アパートやご自宅内で人が亡くなった後、長期間放置された場合はどういう状況になるのか・・・

日本では、1人1台スマートフォンを持っている・・・というのが当たり前な時代になりつつあり、インターネットも非常に発達してきていて、インターネットで「特殊清掃」や「遺体痕」というキーワードで調べれば特殊清掃現場の写真等が沢山出てきます。

フローリングに染みついた黒くなった血液や体液・・・

ベッドにクッキリ染みついている遺体痕・・・

写真からも伝わる沢山のハエやウジ・・・

目を背けたくなるような写真も多く、実際にそのような現場は写真では伝えることのできない「ニオイ(死臭・腐敗臭)」が強いことが多いです。

そのようなお部屋の原状回復を行う為には、フローリングやクッションフロア上の体液や血液の除去だけでは死臭・腐敗臭を取り除けないことがほとんどであり、消臭施工が必要になることも少なくありません。

注※これより先は刺激の強い写真もあるので、そういった写真が苦手な方は閲覧されないことをお勧めします。

 

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↓ こちらは以前、札幌市内にて行わせて頂いた特殊清掃の現場です。


モザイクをかけておりますが、フローリングに血液・体液が広がっているのが分かるかと思います。

広がっている範囲こそ広いですが、フローリング上から見た感じだとフローリング表面への染みは見られないような状態です。

一般的にフローリング材の下にコンパネ(ベニヤ板)が敷いてあることが多いのですが、そのベニヤ板への染みこみで止まっていそう(止まっていてほしい)な現場でした。

フローリング材・その下のベニヤ板を剥がして床下を確認してみると・・・

 ↓ 床下の梁・垂木への染みこみ①(施工前)
 ↑ ベニヤ板を貫通してその下の梁や垂木にまで体液・血液が染みています。

 ↑ 一枚目の写真に写っている梁の真下の断熱材を取り除いた状態です(上の梁に付いた染みについては体液抜き施工済みです)。

血液・体液で固着した断熱材も確認できます。

染みている量こそ少ないものの、これだけ床下への汚染が進んでいる場合、フローリング上の体液除去だけではニオイを完全に無くすことは難しいことがお分かり頂けるかと思います。

木部に染みた血液抜き施工

 ↓ 床下の梁・垂木への染みこみ①(血液抜き施工後)

目を凝らすと染み抜き痕が見えますが、この場所は奥深くまで染みていなかったことが幸いして比較的綺麗に木部の血液抜きが出来ました。

この時点で鼻を近づけても臭気を感じないレベルになりました。

中にはフローリング上の汚染が重度の場合でも、フローリング材で止まっている場合もあり、クッションフロアであれば材質自体への染みこみが全く無いこともあるので、こればかりは実際に床下を確認してみないことには分かりません。

汚染状況にもよるのですが、フローリング材を剥がさずに洗浄後 → 防臭施工・・・という流れでもニオイを無くすことは出来るかも?しれないですが、それにかかる手間や費用・施工後のリスクを考慮すると、今回のようにフローリング材を剥がして床下の確認→木部の体液抜き・血液抜き を行うことを弊社ではお勧めしております。

※現場の状態によっては、リフォーム無しの方が費用を抑えられる場合もあるので、その現場にあった施工プランを提案させて頂きます。

さらに別の箇所を確認してみると・・・

 ↓ 床下の梁・垂木への血液染みこみ②(施工前)
 ↑ 手前に無事な梁や断熱材があるので少し見えにくいですが、奥に見える垂木に血液・体液がポタポタと垂れて溜まっていたのか、木材の色が分からないくらい濃い染みがあります。

この現場に関してはこの部分の汚染状況が一番重度でした。

↓ 床下の梁・垂木への染みこみ②(血液抜き施工後)
染みこみが重度だった箇所の染みが少し残ってしまいましたが、血液や体液の大部分を抜き取ることが出来ました(光の入り方が違い過ぎて詐欺写真みたいですが、故意ではありません)。

この時点で臭気は血液抜き施工前に比べて1割ほどにまで落ちている印象でした。

完全に綺麗になった写真を掲載すれば印象も良いかもしれないですが、木部の奥深くへ浸透してしまった場合は完全に抜くことが出来ないこともあるので、あえて掲載しています。

血液抜き・体液抜きを施工後にBeクリーン様直伝の防臭施工を行い、念のために後日臭気確認を行い、臭い戻りが無いことを確認して作業を完了しました。

私達はずっと現場にいて嗅覚がマヒしているかもしれない?可能性もあるので、床を剥がしていただいたリフォーム業者様の室内に入った感想を聞いてみましたが、「全くの無臭になっていました!」という感想を頂けたので、とりあえずは一安心でした。

さいごに

特殊清掃・消臭の世界は、知識や経験を積めば積むほど新たな課題が増えていってとても難しいですが、本当にやりがいのある仕事だと感じています。

「ニオイが消せない!」

「1度消えたニオイが戻ってきた!」
というようなことがあってはいけないので、その分責任感・緊張感も物凄いですが、消臭後にご依頼者様が仕上がりに驚いている光景をみたりすると「やってきて良かったぁ」と毎度嬉しく思います。

今回についても、新たな課題が見つかったので、次回同じような現場があった時にもっと素晴らしく仕上げられるよう努めていこうと思います。

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