こんにちは、特殊清掃.ASIAです。

今日はクリスマス!

・・・って全然クリスマスらしくないサイトにご訪問の方、どのようなお悩みで訪問されたのでしょうか?

「年内に汚部屋を片づけたい」と思う方が訪れるのでしょうか?

もう残念ながら弊社では予約が入っているので年内は無理ですけど年明けでも良いという方はご連絡下さい。

さて、そんなわけで実際に汚部屋を片づける側の人の気持ちを今回書いてみようかと思いました。

赤裸々すぎて「そこまで言って大丈夫?」と思うかもしれませんが・・・。

特殊清掃業者の気持ち

正直、申しますが「仕事じゃなかったら出来ない!」

・・・というのが率直な意見です。(オイオイ)

お金を頂いているのでいいですが、ボランティアでやる方は本当に素晴らしい人達だと思います。

といっても完全なボランティアさんって存在するのでしょうか?

社会福祉協議会の介護士さんや精神科の病院スタッフなどが片づけるというお話を時折聞きますが、これも完全なボランティアとは言えないでしょうし・・・。

誰も汚いものに触りたい、不衛生な場所に行きたくないと思うのが心情ではないでしょうか?

中には変態さんが居て「汚いところが大好き」という人がいるかもしれませんがそれは仕事ではありません。

命を削って作業をしている!

まず、汚部屋の埃・ハウスダストについてですがマスクをしていてもゴーグルをしていようと体内に侵入してきます。

鼻水が出ますし、鼻水が出きらないと耳にも影響があります。

私は慢性中耳炎になり両耳にチューブ手術をしました。(今後は蓄膿症になりそうです)

また目も痒くなり目ヤニが出ます。結膜炎なんていつもです。

喉もイガイガしますし、咳も出て夜に寝れなくなることもあります。

よくわからない虫やクモ、ハエ、ゴキブリも発見されますし、ネズミが生息しているところもあります。

これにペットが同居していると毛や糞、餌などもあり更に環境は悪化します。

ダニやノミがいるのか身体中が痒くなることもあります。

汚物まみれのトイレやカビだらけのお風呂場などどんな病原菌があるかもわかりません。

体調が悪ければ感染症などの恐れもあります。

汚部屋の住人はそこに長いことかけて身体に耐性・免疫が出来ているのでしょうが、健全に生きてきている人にすると身体に悪影響な環境です。

我々は身体にダメージを負いながら、時には精神的にダメージを負いながら命を削って作業をしています。

 

なんでそんな大変な仕事をしているの?

と言われれば一つには「やりがい」でしょうね。

汚い部屋を綺麗にしたときの達成感、感謝されたときの達成感、これを目指して頑張っています。

ですから、「感謝の心がない方」や「お金を払えばいいだろ?」というような人のお部屋は掃除したくありません。

ビジネスだからお金さえ貰えればいいという方もいるでしょうが、やっぱり作業スタッフもモチベーションが変わってくると思うのです。

ですから、ご依頼者も会社を選ぶように、弊社は「お客を選ぶ企業」でもあります。

「綺麗にしてあげたい」、「助けてあげたい」と思わない方の仕事はお断りしています。

その代表が生活保護費で片づける作業です。

これはもう弊社ではやりません。

昔は引き受けていましたが、最近は経営方針に合わないのでやらないことに決めました。

詳細を書くことは避けますが、やりたくないことを「やらない」と言えるポジションに弊社はいることに感謝です。

生活保護の方を蔑視しているとかそういうことではありません、「片づける制度」の問題なので誤解がないようにお願いします。

また時折、管理会社さんの担当者で勘違いしている人がいて「仕事をまわしてやる」的な対応の人がいますが、弊社は「いつあんたの下請けになったんだ?」という気持ちでお断りさせて頂いております。

それでは良い仕事、良い関係は築けないと思うからです。

法人相手の仕事ばかり受けているとこももありますが、弊社は一般ユーザーが多いです。

俗にB to B(対法人客)とかB to C(対一般客)とか聞いたことありますか?

やりがいだけで言えばB to Cの方が「やりがい」があるように感じています。

寧ろ、「仕事を回してもらわなくてもやっていけるわ!」という気持ちもあります(笑)

中には「紹介料」を取ったり「中抜き」するところもありますからね。

 特殊清掃は儲かる

あともう一つは「お金」です。(お~、ハッキリ言いましたね!)

誰もやりたがらない仕事だからこそお金が頂けるのです。

誰もがやりたがる憧れの仕事なら安い報酬でも良いのでしょうけどね。

需要と供給というやつです。


※運営会社本体のリライブル㈱の一番人気ブログ記事は「本当に儲かるの?特殊清掃業界の実情」という記事です。
もし興味があればこちらもご覧下さい。

でもそんなに甘くない!

「儲かるからやりたい」という人もいるでしょうが、それ”だけ”ではなかなか厳しいのも現状です。

実際にWEBサイトを立ち上げたけど「依頼が全くない」という同業他社さんも多くいます。

そこまで言わなくても・・・という今回のブログ内容ですが、実は「綺麗にしてあげたい」とか「人生をリセットしてあげたい」と思わないとお金だけではやり続けることは出来ないと思うのです。

完全にビジネスとしてやっていくにしても、「気持ちがない」とご依頼や支持を頂けるかどうか?

というのもこの業界も広い意味ではサービス業ですのでご依頼者の心情、悩みを解決してあげれる存在ではないと結局、また汚い部屋に戻ってしまう可能性があります。

弊社は決して格安とはうたっていませんし、「ちょっと高いな」と思うくらいの料金設定だと思います。

※実際には思っていたよりも「安かった」や事情を汲み取って「人情見積もり」が発動することもありますので高いか安いかは人それぞれの価値観です。

これには安いと思うと人は気軽に「また頼めばいいか」と思う気持ちが出てきてしまいます。

「安いから助かった!」というのは一見親切に見えるかもしれませんが、よ~く考えてください。

またリピーターさんとして依頼されたほうが企業的には良いのです。

ちょこちょこやるよりは一気に汚部屋から綺麗なお部屋にリセットしてあげないと新生活は迎えられません!

ある程度、高い勉強代を払えば「もうしないぞ!」となる人は多いと思います。

本来はゴミ袋代だけを払ってしまえば基本的には生活ごみは無料ですから。

そのせっかく働いて溜めた大切なお金をゴミを処分する、部屋を綺麗にするということに使うのではなく、自己投資に回して欲しいと思います。

ですから、この商売はリピーターさんや固定客が多いのはダメな会社です。

大抵は新規客からのご依頼で成立する仕事です。

ですから仕事を貰い続けるにはビジネスマインドだけではダメでしょう。

渋沢栄一に学ぶ論語と算盤

渋沢栄一氏は幕末から明治大正期にかけて活躍した「日本資本主義の父」と言われている偉人です。
一人の人物がこんなにも多く(生涯に500近くの会社、同時に600の社会公共事業に関わる)の会社を作ったり、学校を作ったり、福祉施設を作ったりと関われるものなのか不思議に思います。

あまりにも多いので(公)渋沢栄一記念財団の関連会社名・団体名変換図を参照にしてください。


恐らく教科書にも載らないので知らない人の方が多いと思いますが世界的に見ても素晴らしい実績であり、経済学者・ドラッカーによって再び脚光を浴びている人物です。

「道徳経済合一説」という理念が私は大好きです。

何の仕事でもそうですが、「論語」(経営理念や心、志)も大事ですがそれだけでは会社経営は成り立ちません。
「やりがい」を求めて起業して廃業していった人たちをたくさん見ています。

そして、「算盤(そろばん)」(経営に必要な運営能力、知識)も当然大切ですが、こればっかりだと人はついてきません

論語と算盤の両輪がうまく回って社会にとって必要な企業となるのです。

どちらか一方に偏ってはいけません。

そして社会的に存在意義を認められているから企業として成立しているのです。

社会に認められない仕事は一時は良くても永続することはありません。

「お金だけが儲かれば法律無視しても良い」、「自分だけが儲かればスタッフのことはどうでも良い」というのであれば、働く人もやりがいを感じなくなりますし、プライドを持って仕事が出来る環境を作っていくためには業界全体が健全化を図らないといけません。

胡散臭い人達が胡散臭い仕事をして、胡散臭い料金設定でご依頼者を騙すというのは自然に淘汰される仕組みになり社会的存在を認められた企業のみが生き残るのが資本主義です。

途中、適切な言葉ではないところもあったかもしれませんが、弊社では「他人のためにやっていることが自分のためになり、最終的には社会のためになる仕事」に誇りをもって行えるように取り組んでおります。

過去のブログについてご覧になって頂き、弊社の実績や想いなども汲み取って頂けると幸いです。

ご依頼については冒頭でも記載したとおり年内は難しいので年明けの作業となってしまいますが宜しくお願い致します。

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