特殊清掃士が行う消臭洗濯・消臭洗浄 / 札幌特殊清掃灯油漏洩消臭、火災現場消臭、床下洗浄など保険対応可

北海道特殊清掃.ASIA の久保田です。

題名にもある通り、今回のブログは日々色々な現場で特殊清掃や消臭に携わらせていただいている特殊清掃士が行う消臭洗濯・消臭洗浄について書いていこうと思います。

格好良く言ってみましたが、簡潔に言うと日々仕事（家財品の搬出作業等）で使用している作業手袋から嫌なニオイがするようになってきたので、ニオイの原因を徹底的に除去するために仕事でも使用する知識を総動員して消臭洗濯・消臭洗浄行った時のお話です。

一度気になるとニオイが気になって気になって仕方がなかったので、不快感の無い作業手袋にするために消臭を目的とした本気の洗浄を行いました。

作業手袋を消臭洗浄！

家財整理等で廃棄品などを搬出する際、運びやすさや安全面を考慮して写真のような作業手袋を使用するのですが、洗濯をしてもゴムに覆われた指先部分の汚れが上手く洗浄されていないのか、はたまた洗浄されていても指先の乾燥が遅くニオイの原因菌が繁殖してしまうのか、

作業手袋を使用すると手に不快なニオイが移ってしまうという事態に・・・

ニオイの原因菌は水分がある間は特に増殖し続けるそうなので、迅速な乾燥を行うことがニオイを出さないことに繋がるそうです。

この作業手袋は色が気に入っていて、作業手袋の肝となるゴムの部分の耐久性が比較的高く長持ちするのですが、長持ちするが故に定期的にしっかり消臭洗浄しないと嫌な臭いがしてきます。

最初のころは何が原因のニオイか分からず、死臭にも似ている？少し薄くしたような臭気なので「知らぬ間に触ってしまったか？」と、冷や汗をかいたこともありました汗

まずは上の写真のように裏表をひっくり返して洗浄を試みました。

それだけではいまいち汚れ落ちが悪かったので、次は下の写真のように過酸化水素を含む薬剤を使用して漬け置き洗いに・・・
↑　薬液が付いたところからシュワシュワと音を立てて汚れを分解していきます。

私は少し強めの薬剤をさらに添加して使用しておりますが、薬局で手に入るオキシドールと一般家庭用の洗剤、緑色のボトルのワ〇ドハイターEXという商品でも代用が出来るかと思います。

少し前に本が出るほど流行した＜オキシ漬け＞でも良いのですが、今回は使いかけのオキシドールが余っていたのでそちらを使用しました。

ポイントは袋に入れるもしくはラップをして40℃弱くらいで１時間ほど漬け込むというところです。

以前のブログでも少し書きましたが、洗浄を行う際の温度というのはとても重要で冷水で洗うかお湯で洗うかだけでも結果が大きく変わってきます。

薬剤同士がお互いの成分が相乗効果を生み、どんどん汚れを分解していきます。

漬け込んだ後はいつも通り洗濯機へ入れて洗濯！
繊維の奥に入り込んだ汚れもリセットされるので当分は嫌な臭いが出てこなくなります。

汗や食べ物系の汚れにはとても効果的ですので、気になった方は手袋をして自己責任でお試し下さい。

消臭洗濯・消臭洗浄が流行中？

現在では、家庭用洗濯洗剤の種類も各社沢山出しており、半年に１回くらいの頻度で新製品も出続けております。

その中でも最近は＜抗菌力＞や＜防カビ＞、＜消臭力＞を謳っている洗剤がとても多いように感じます。

私は洗剤や柔軟剤のニオイが好き（ニオイが強すぎるのは嫌い）なので、基本的にはいつも同じ洗剤と柔軟剤を使用するようにしているのですが、テレビで洗剤のコマーシャルがやっているのを見ていると
「従来品に比べて汚れ落ちが○○倍！」
「驚きのナノ洗浄！」
というような謳い文句で次々と魅力的そうな洗剤が出てくるので、つい今まで使っていた洗剤ではなく新しい洗剤や柔軟剤に挑戦してみたくなります。

葛藤しながらも結局は同じ洗剤や柔軟剤を購入してしまうのですが・・・

さいごに

最近、某有名洗剤を作っている方が動画サイトに挙げている動画やブログを見るのが密かな楽しみになっているのですが、その方の挙げている洗濯洗剤についての動画をみていると、＜最新の洗濯洗剤＝汚れ落ちが良い＞とは限らない！という内容の比較動画で、新製品よりも従来製品の方が汚れ落ちが優れている！というのを証明していてとても興味深い内容でした。