北海道 特殊清掃.ASIAの久保田です。

「特殊清掃員」と「心霊体験」

特殊清掃や清掃を専門的に行なっていると、必然的にヒトや動物がお亡くなりになった場所でのお仕事が多いということもあってか、色々な方に「幽霊とかそういうの見たことある?」と聞かれることも多いです。

私は、少なくとも今のところは見たことがない(無意識に気づかないようにしている?)のですが、お仕事で関わる人達の中には「扉がひとりでに閉まった」とか「動くはずのない物が急に動き出した」、「夜、枕元に立っていて、次の日確認しに行ったら亡くなっていて腐乱していた」というようなお話も度々耳にします。

特殊清掃会社さんの中には、面接時に霊感の有無を確認するところもあるようです。

たしかに、仕事が仕事なだけに一度そういったものを見てしまうと中々仕事に集中できなそうなさそうですよね汗

私はそういう存在を信じていないわけではないのですが、見たことがないのであまり深く考えずに業務に励めております。

札幌市白石区にて孤独死現場の特殊清掃

先日は札幌市白石区にて孤独死が起きてしまったお部屋の特殊清掃を行わせて頂きました。

お亡くなりになられた故人様のご冥福をお祈りするとともに、このたびブログ掲載の許可を下さったご遺族様、誠に有難う御座います。

故人様はお布団の上で亡くなられていたということで、発見されるのは比較的早かったものの、悪い条件が重なってしまったようでご遺体の腐敗が進んでしまったようです。

今年の北海道の夏は、今でこそ暑いものの、7月の前半頃まではあまり気温が上がらずに夜は肌寒い日もあったくらいでした。

死亡推定日はその肌寒いタイミングだったらしく、ご遺体の発見時にはストーブが点いていた状態で、その後の猛暑も相まってかなり腐敗が進んでしまい、警察の方も死亡推定日を大幅に間違えてしまうほどの状態でした。

腐敗した体液は布団と畳を容易に浸透する

ヒトの身体は大部分が水分ということもあり、腐敗して溶けていく過程で汚染箇所が広がっていきます。

カラダの細い方よりも、太っている方の方が汚染箇所が拡大しやすい傾向にあるのですが、今回のお部屋ではその条件が当てはまらず、細い方だったにも関わらず敷布団7〜8枚と畳を貫通してその下の一枚板まで浸透していました。

下の写真は畳が乗っていた土台部分になりますが、畳と畳の間の隙間から少し体液が漏れた跡があります。

汚染された布団や畳等は細心の注意を払いながら袋やラップにて密封し、搬出時にも周囲へ汚染箇所・ニオイが広がらないようにしっかり梱包します。

今回のお部屋はハエやウジなどが大量に発生していたこともあり、この作業を曖昧に済ませてしまうと、一度除去した虫が後日再発生してしまう可能性もあるので、見落としがないよう慎重に行なっていきました。

↓ 梱包後の汚染されたお布団等

後日、事前に予約していた札幌市環境事業公社さんの収集時間に合わせて畳や汚染されたお布団など、お部屋の中の物を全て搬出しました。

こちらのアパートは築年数が経っていたことと、ご依頼者様のご予算の関係もあり、物を搬出し、簡易消臭を行なった段階で一度様子を見るということでしたが、その段階で異臭は1〜2割ほどまで減臭し、一旦引き渡しとなりました。

終わりに

アパートの大家さんや管理会社さんと言えど、管理しているお部屋の一室で孤独死や自殺が起きてしまう経験というのは多いことではありません。

弊社でも、管理会社様から特殊清掃のご依頼を頂くことも多いのですが、「特殊清掃が必要になったのは今回が初めてで困っている」というお声をお聞きすることも多いです。

だからこそ、大家さんや管理会社さんにはパニックになってご遺族様を責めることなく、まずは専門の特殊清掃会社や消臭業者をお探しすることが先決かと思います。

札幌市近郊(江別市、岩見沢市、石狩市、小樽市、北広島市、恵庭市、千歳市など道央圏)はお見積りは無料です。
孤独死や自殺に伴う特殊清掃や消臭(灯油臭、ボヤ、ゴミ部屋、糞尿臭)、ゴミを溜め込んでしまったお部屋のお片付け全般に関わることでお悩みの方は気兼ねなく下記までご連絡ください。

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