こんにちは、特殊清掃.ASIAです。
今日は前回のブログ「札幌市白石区の孤独死現場の消臭作業」でも掲載した現場の階下の消臭作業を行いました。
本来であればすぐに着手するべきでしたが、住人さんと弊社の都合をすり合わせた日時が本日となりました。
作業内容
さて、早速ですが状況説明です。
臭いが拡散しないようにしていた養生を取ると「死臭」がしました。
すでに壁紙に汚れが確認出来ます・・・。重篤でないことを祈るばかりです。
下の壁紙が水分を吸っていて簡単に剥がれました。
襖のレールも汚染されていることが確実なのでバールであおり剥がしました。
そしてこちらを剥がしたところ、下のボードは汚染されておりました。
少しの隙間から大量の体液が漏れていたようです。
この体液は少量でもいやな臭いを発します。
更に、このボードも剥がしたところ、モルタル部分にもご覧のように汚染が・・・。
染みの部分から臭気が出ております。
この状態ではかなり臭いが出ることは確実です・・・。
これは長期戦になりそうなイヤな予感・・・。
生活されているお部屋ですのでモルタルを剥がすのに粉が飛びますし、臭いを拡散させないように周囲をがっちり養生しました。
これからノミとハンマーで地道なケレン作業です。
しかし、この下の更に下も汚染されておりました！
上の写真の一部拡大ですが、一層下にも流れています。
わかりますか？
とりあえず、表面のモルタルを削り、その後体液洗浄。
飛び散る物がないので一度養生を剥がします。
そして、「シールド工法」の防臭剤塗布です。
その後、オゾン脱臭を行いました。
今回はお部屋に家財道具があるのでフォグマスターで消臭剤を散布するよりも加湿器に消臭剤を混ぜて湿度をあげました。
消臭効果が高かったのか、かなり減臭されたと思います。
ただ、夕方になり気温が低くなっていたので臭気戻りの確認は出来ませんでしたが、現状で臭いはかなり納まったのでビニールの養生をしておきます。
この後はリフォーム業者さんが入って補修を行う予定です。
運が悪く、階下まで体液が漏れてしまうとこのように大規模になってしまいます。
この臭いの源を除去しないとオゾン脱臭をしてもあまり意味がありません。
虫歯のように外観はなんでもなくても、内部が汚染されていることもあります。
孤独死防止のための予防電話と保険のお話
一人暮らしの高齢者の場合、見守りの電話と万が一の現状回復保険に加入することが義務付けられる時代が来ると思います。
見守り電話で早期発見となれば、このように臭気が強くなる前に発見が可能でしょうし、保険が適応されればご遺族の金銭的負担も減ります。
一応、弊社も加盟している（一社）家財整理相談窓口で取り扱っている保険パンフレットをご紹介いたします。
今ある固定電話に音声ガイダンスが流れるので特に新しい機器の購入や難しい設定はありません。
また、在宅で亡くなった場合は現状回復や遺品整理など最高100万円まで保険にて支払われます。
保険料は月々1500円と格安です。
保険に関するお問合せは弊社、リライブル株式会社（0120-669-920）までご連絡下さい。
北海道の特殊清掃業者は少ないのが現状
今回のご遺族であるK様も突然のことで、大変な思いをされていると思います。
弊社としても、なるべく安価に対応させて頂いたつもりです。
困っているのをいいことに高額請求するような気持ちはございません。
北海道では、本当に実績があり、きちんと勉強をしている、最新装備がある特殊清掃業者はまだまだ少ないのが状況です。
何がなんでも弊社を選べとは申しませんが、悪徳業者・もしくは実力不足の業者に引っかからないように多くのHPを見て判断して頂きたいと思います。
最近では同業他社さんから弊社に特殊清掃のご紹介を頂くことも多くなりました。
価格ではなく、実績、信頼で業者選定をして頂きたいと願っております。
特殊清掃業者の横の連携
今回も遺品整理まごころの山元氏が現場研修に参加しました。
※HPはリニューアル中ですが現状のHP先をリンクしております。
こういった現場経験を実際に積むことが難しい業界です。
技術習得や経験を得るためには現場経験が絶対に必要です。
インターネットでこのように情報公開させて頂いてますが、「臭い」は画面からではわかりません。
今後、北海道でも必ず需要が増大します。
その時に弊社が全て対応出来れば良いのですが、北海道は広大でそうはいかないと思います。
そうしたときに同志がいて、「困った人を助けたい」という人がいると弊社としても大変心強いです。
ただ、困った人を助けたいと思っていても、技術や知識、道具が無ければ助けることは出来ません。
同業他社さんも弊社ブログを読んで頂いていると思います。
もし、「現場経験を積みたい」、「今後特殊清掃業に参入したい」という方がいましたらご連絡下さい。
・一般常識がある方
・誠意がある方
・共に成長出来るような方
・・・かどうかを面談させて頂いたうえで判断させて頂きます。
時折、電話の段階で常識的ではない人も残念ながら居ますが、そういった方はお断りしております。
※正社員・アルバイトの募集ではありません。
