北海道 特殊清掃.ASIA の久保田です。
気温が上がってきたからなのか、外出自粛明けだからなのか、消臭やゴミ屋敷清掃のご依頼が続いております。
遠方からのお問い合わせも数多く頂き、千歳市や余市町方面から始まり、遠いところだと釧路方面の方からのお問い合わせ＆ご依頼を頂いております。
丁度先日も、車で往復8時間という距離を移動してお家のお片付け＆ハウスクリーニングのお見積もりに伺わせて頂きましたが、今更ながら北海道って本当に広いですね汗
年々、仕事で行ったことのある遠方地域が順調に増えてきておりますが、個人的には稚内方面にはまだ1度も行ったことがないので「お問い合わせ来ないかな？」と密かに期待しております。
「近所の人に知られたくない」「身内に知られたくない」というような場合でも、可能な限りご依頼者様のご要望に沿ってご対応させて頂きます。
稚内方面でゴミ屋敷やゴミ部屋のお片付け・清掃等でお困りの方がおりましたら、気兼ねなくお問い合わせ頂けると幸いです。
灯油の浸透力は凄まじい
上の写真は、今月末まで工期を頂いて作業を行なっている灯油漏れ事故に伴う消臭現場のお見積もり時の写真です。
数年かけて約300ℓもの灯油が漏れ続けていたそうで、こんなに漏れていたらニオイですぐ気がつきそうな気もしますが、残念なことに気がつかなかったそうです。
綺麗な左官作業で復旧されておりますが、壁の灯油コック付近を中心に灯油が染み出してきているのが確認できます。
ニオイもなかなかに強く、強い灯油臭とほのかに灯油用中和剤のニオイがしておりました。
お見積もりに伺うとこのような状態になっており、経緯をお聞きすると、リフォーム業者さんが灯油の中和剤を撒いたりした後にモルタルで塞いだところ、洗浄作業が足りなかったようで数日後に再び確認してみると灯油が染み出してきてしまった・・・とのことでした。
市販の中和剤では歯が立たない灯油のニオイを塞ぎ込む為に、約5㎝ほどの厚さにモルタル？を盛ったそうですが、灯油の前では焼け石に水だったようです(灯油恐るべし）。
【灯油の中和剤】として有名なイナ◯サー、灯油漏れ消臭のお見積もりに伺うと90%以上の確率で置いてありますが、たしか商品の説明には染み込んだ灯油には効かないというようなニュアンスの注意書きがあったような・・・
今回の現場でもたっぷりと使用されていたようで、灯油のニオイに混じって独特のニオイが漂っておりました。
※灯油専用の薬剤としてとても優れた商品だとは思うのですが、用途を間違ってしまうと本来の効果は発揮されないのでご注意下さい。
灯油のニオイはリフォーム工事だけでは消えません
↑ こちらは先ほどの写真では見えない壁の裏側を撮影したものです。
灯油が壁の裏まで浸透しているのが確認できます。
裏まで浸透しているということは・・・ということで、許可を頂いて部分的に壁紙を剥がしてみると、フレッシュな灯油のニオイと同時に灯油の染みた跡が・・・
分かりにくいですが、灯油コックの位置よりもはるかに高い位置まで灯油を吸い上げてしまっているのが確認できます。
これを見落としてしまうと、コックよりも下の部分だけをいくら施工しても、壁にも相当な灯油が染みているので消臭は難しくなってしまいます。
これだけ灯油が染み出していれば、上からクッションフロアや壁紙を貼ってしまうと灯油により波打ってしまったり、すぐに剥がれてきてしまいます。
灯油漏れはリフォーム工事だけで消臭することはほぼ不可能(状況により変動します)です。
「内装業者さんからリフォームすればニオイも消えると言われたが、リフォームが完了しても灯油臭い」というようなトラブルをお聞きすることは少なくありません。
幸いにも、今回の場合はモルタルを盛っただけの状態で弊社にご連絡頂けましたので最小限の追加工事で済みましたが、これがリフォーム完了後だった場合はもう一度リフォームし直しが必要になるので費用も倍近くになってしまい、保険での対応が出来るものも出来なくなってしまう可能性もあるので注意が必要です。
さいごに
少し長くなってしまうので、今回のブログはこの辺で終わりにし、次回はモルタルや壁の解体完了後からの洗浄・消臭施工について書いていこうと思います。
上の写真のように、コンクリートに染みた灯油を少しずつ抜いていく作業になります。
札幌市近郊（江別市、岩見沢市、石狩市、小樽市、北広島市、恵庭市、千歳市など道央圏）はお見積りは無料です。 灯油漏れに伴う消臭やペットのニオイ（灯油臭、ボヤ、ゴミ部屋、糞尿臭）、ゴミを溜め込んでしまったお部屋のお片付け全般に関わることでお悩みの方は気兼ねなく下記までご連絡ください。
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