こんにちは、特殊清掃.ASIAです。

昨日は札幌市東区のアパートで起きた孤独死現場の特殊清掃に伺いました。

見積に伺った段階で臭気が共用部まで漏れ、甘ったるい芳香剤を置いていたので変な臭いになっていました。

よくあるパターンの現場になっておりました。

孤独死現場の見積の際の注意点

相見積はもう一社来ていましたが、まだそこは経験の浅い会社さんだったのと価格も弊社の方が安かったこともありご依頼をして頂きました。

札幌市で孤独死現場の施工数は弊社が一番だと自負しておりますので技術面では負ける気はしておりません。

ただ低価格だけの勝負となる負けてしまうこともあるかもしれません。
(それでも最近では負けた記憶はありません)

ご予算の都合だけで選んだ場合は経験がない業者の場合、後で追加料金を請求されることもありますので注意が必要です。

・どこまで体液が漏れていてどのくらい費用がかかるのか?
・どれくらいの期間の消臭作業になるのか?

・・・などは「やってみないとわからない・・・」という経験不足の業者さんでは不安ですよね?

孤独死現場の経験が有る無しでかなり見積もりの精度も違うものです。

死後経過日数や年齢、体格、住宅構造、階数、亡くなった場所・・・などヒアリングや現地で確認する場所は多々あるのですが過去の経験によるところの判断は大きいと思います。

孤独死現場の粗消臭作業

ご遺品の搬出と廃棄は週明け火曜日にパッカー車を予約していたのですが、その前に同アパート住人からも「クレームが来ているので臭いを何とかして欲しい」というオーナー様の希望にお応えする形で急遽土曜日に作業を行いました。

(※キッチンで体液が広めに広がっていました。写真をモノトーンにしたら何かわかりませんが敢えてこういう画像にしております)

確かにかなり強めの腐敗臭&便臭でしたので少しドアを開けるだけで共用部まで臭いで汚染されるレベルでした。

作業の流れとしては体液に侵された床のクッションフロアを剥がしそのまま折りたたんで毛布とラップで包み、更に防水性の布団袋にくるみ、更にその上からラップで包みました。

火曜日までは部屋の中に置いておかないといけないので臭気漏れを防ぐためです。

次に出来る範囲で巾木と壁紙も剥がしますがご覧のように体液は漏れています。

遺品整理に関しては貴重品や請求書などはごみに混ぜずに別の段ボールに保管しておきます。

眼鏡や財布なども保管しておきます。

簡易的にですが家財道具をまとめて、その後オゾン脱臭を行います。

今回は部屋は狭いですが臭気が強いためイスラエル製高性能オゾン脱臭機「タイガー」を使用し、短時間のオゾン発生を行い換気を繰り返す方法を取りました。

洗濯機を想像して頂ければわかりやすいかと思いますが、汚れがひどい場合はすすぎを綺麗な清水でしないと泥水の中でいくら洗っても綺麗になりませんよね?

それと同様で臭気が強すぎるのにオゾンを長時間発生させても時間の無駄になります。

機械のオゾンの発生量、室内の容積、臭気の強さを計算して稼働時間を決めます。

臭いが酷ければ酷いほど大量の酸素を取り込み、汚い空気を入れ替えるため換気を多くしたほうが早く臭いが落ちます。

最初は防臭マスクが無いととてもじゃないと呼吸をするのも辛い位でしたが、粗消臭後はマスクが無くても呼吸が出来るレベルになりました。
(とりあえずドアから臭気が漏れても気にならないレベルにまでは下げました)

簡易消臭を終えて・・・

作業終了後にオーナー様にも確認して頂きましたが「最初に比べたら雲泥の差で助かりました」とコメントを頂きました。

13時から作業開始をして16時半までかかりましたが、こんな短時間で臭気を下げれるのは高性能オゾン脱臭機のお陰です。

ですが機械があるからみんなが同様に出来るかと言ったら難しくて、オゾン発生時間に関しては結構経験が必要となります。
(※因みにオゾンが多すぎても自然還元しにくい「オゾニド」という物質になり中和方法も換気くらいしかないので余計に気になってしまう臭いになります)

火曜日に家財撤去後は各所の清掃を行い臭いの源を断ち、その後消臭剤、オゾン脱臭と時間をかけて消臭作業を行って参ります。

そして、「臭気戻り」が無いか「清掃漏れがないか?」などを確認しながら、防臭剤を塗布したり換気を繰り返したりします。

今回、リフォームに関してはオーナー様が懇意にしている職人さんがいるのでその方に引き渡す前にほぼ無臭状態に近づけたいと思います。

はっきり言いますが「無臭」になるとは言いません!

そもそもあらゆる物質には臭いがありますし(人間が感じられないだけの物を含めると相当数の種類があります。動物や昆虫だとわかるような臭いもあります)、ニオイの感じ方は人それぞれですので「全くの無臭」とは言いませんが、依頼者様と作業者がお互いに「気にならないレベル」まで落とすことで引き渡しを行うようにしております。(最初に伝えておかないと後々クレームの元になりかねません。)

そこまで落とせばあとは「マスキング法」を利用して芳香剤や消臭剤などの市販のもので好きな臭いにしてあげてもいいと思います。

そもそも、腐敗臭が強い場合は芳香剤を置いても変な臭いになるのは冒頭でも述べた通りです。

しかし、腐敗臭よりも芳香剤の臭いが純粋にするようになれば「消臭作業は成功だ」という理屈です。

そしてクッションフロアや壁紙を貼ってしまえば下地や接着剤などの建材臭になり新築の臭いになります。
後日、そこから臭いが戻ってくるようではダメですが、引き渡し前には十分に時間を頂きますのでリフォーム後に臭い戻りがすることはあり得ません。

今後ますます孤独死などの臭いに関するトラブルが増える!

今後、本格的な夏から秋にかけて孤独死現場のご依頼が増えることが予想されます。

恐らく、北海道の特殊清掃業者で弊社のブログやホームページを見ていないという業者が居れば勉強不足の企業だと思うくらいに同業他社さんからは見られています。

これは「ウチってすごいだろ?」じゃなくて同じように作業をしてもらえば大抵はある程度の施工は出来るようになります。

ある一定のレベルまで出来たら自社のオリジナリティを出して施工方法を昇華させて頂ければ北海道全体の特殊清掃のレベルも高くなのではないでしょうか?

また、ご依頼者にとっても作業工程がわかることで安心して業者選定をしてもらえるという努力を弊社はしているつもりです。

ブログの掲載は大変ですが、これも自社自慢だけではないことはご了承ください。

今回、ブログ掲載許可を頂きましたN様、ご協力誠にありがとうございました。
また故人にもご冥福をお祈り致します。

まだ施工は初期段階ですので引き続き行っていきますが丁寧な作業を心がけたいと思います。

孤独死、孤立死などが発生してしまった場合、どこに相談してよいかわからない時は下記までお気軽にご連絡下さい。

人生で初めての経験で「何をしたらよいのか?」「何を聞いたらわからない・・・」という方が大半です。

ご遺族様、オーナー様の力になれるようにお応えさせて頂きます。

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リライブル株式会社
0120-669-920

※画面表示が今までは大変遅かったのですがサーバー移管して多少スピードが改善されました。
お時間がありましたらこちらにもブログ掲載多数行っておりますのでご訪問下さい。