こんにちは、特殊清掃.ASIAです。

当サイトで検索されるキーワードで多いものに『孤独死』がありますので今日はこちらについて少しお話させて頂きます。

まず、孤独死と言っても色々な状況があり一つとして同じ例はなく、一概には言えないということは大前提でお話を進めます。

誰が、どこまで『原状回復の義務を負うのか?』

・ご遺族が居て、全ての費用を負担するのか?

・管理会社さんや大家さんが負担するのか?

当社の場合、依頼主様によってどこまでするのかはお見積りの際にお打合せさせて頂きます。

孤独死現場の場合、大きく分けて4つの工程があります。

①遺品整理、家財撤去
②清掃、ハウスクリーニング(虫駆除含む場合あり)
③消臭作業
④リフォーム

①~④の全てを行うのは特に死臭が強く体液が漏れているような重篤な現場になります。
発見が早かった場合は①と②で済む場合も多く、当社の消臭技術で③までで済むことも多いです。

消臭技術の低い業者に依頼すると、④をしないとダメと奨められてしまうこもとあると聞きます。

当社では無駄な作業をお奨めすることはありません。

【大家さんや管理会社などの貸主の場合】

フル現状回復をした場合と最低限の費用で片づけをして売り止め(数年間誰にも貸さずに放置する)にするかという選択肢があります。

古い家屋や家賃収入が低く設定されている部屋の場合、本当に遺品整理だけをして終わりということもあります。

また、消臭技術が低い業者が担当した場合は、リフォーム不要な箇所も行い、ほぼフルリフォームになってお金ばかりかかってしまうという事態も想定されます。

また汚染箇所の特定や除去も未熟な場合は再工事となることもあります。

『格安』を売りとしているところで実績がないようなところには依頼しないようにしてください。
(価格設定はあっても、無きがごとしの業界なのでなにをもって格安なのかはわかりませんが)

ご参考として当サイト左側にバナーを貼っています『5大都市圏別特殊清掃の優良業者一覧』サイトもご覧ください。
(※下のバナーをクリックしてもリンクに飛びませんのでPCの場合は左側のバナー、スマホは下までスライドしてからどうぞ!)

その後、他の道内企業サイトを見て比べてみてください。
残念ながら北海道は稚拙な企業が多いことに愕然とするかもしれません。

【ご遺族、親族の場合】

基本的には部屋を引き渡すために家財撤去・遺品整理の義務を負いますが、原状回復までは求められないこともあります。
※基本的には次の借主の人のための原状回復は貸主が負うようになっています。
ただ心情的にご遺族の方が「迷惑をかけたので原状回復代を負担します」ということはあります。

また、亡くなった方と疎遠、縁戚の場合が多く、あまりにも高額な費用負担となってしまう場合は「相続放棄」をされると遺品整理を行うにも簡易裁判所に許可をとる手続きをしなくてはならなくなります。そうすると部屋から家財品を撤去するにも半年以上かかってしまうこともございます。

ですから、貸主様としてはあまりご遺族、親族に重圧的な態度を取ると自分が全て負担しなくてはならなくなることもありますので、ご注意下さい。

亡くなって悲しむ遺族にさらに金額面での追い打ちや心理的圧力を行うことは人としてもどうなのかよくお考え下さい。

私も大家さんとご遺族が言い争う姿を何度か見ています。

大家 『こんなに部屋を臭くして!死んで迷惑かけて!!』
親族 『家賃は滞納なく永年支払っていたのになんでそんな言い方されないといけないんですか!?』
大家 『とにかく早く片付けてもらわないと困る、次に人が入らなくなったどうするの!?損害賠償とか原状回復分も請求するからね!』
親族 『そんなことまでは知りません!』
大家 『迷惑かけてんのは、死んだ〇〇だから、アンタらにはきちんとやってもらう義務があるんだ!』
親族 『そんな言い方ないじゃないですか?』

もう感情が昂って喧嘩です。

こうなると相互の信頼修復は難しく険悪なムードが漂います。

最近では「孤独死」や「孤立死」という言葉が一人歩きして悪いことのように思う方も多いですが、自殺や他殺と違い「自然死」です。

亡くなった本人にも罪はありませんし、親族が責められる理由もございません。

また、孤独な老人が亡くなるというわけでもなく、健康だった若い方が突然死してしまい死後発見が遅れるような場合もございます。
「死」は誰にでも予告なしで訪れるものです。
貴賤、老若男女に限らず平等に訪れることを忘れてはいけません。

・核家族化が進み、一人暮らし世帯が増える。
・近所付き合いが全くない。
・部屋の気密性が昔よりも高く死臭もなく、死後気付かれない。
・家賃、電気代、水道代なども口座引き落としになっているため誰も気付かない・・・。

こういった孤独死が増える要因はたくさんあります。
共通して言えることは、他人との関わりが希薄になってしまったことが大きな原因でしょう。
社会的な問題も多く、故人だけの問題ではないと思うのです・・・。

万が一に備える

当社も加盟している(一社)家財整理相談窓口では孤独死防止の役割も持つ「見まもっTEL」という安否確認システムと在宅時に亡くなってしまった場合に最高100万円支払われる保険もお奨めしております。

掛け金は1,500円(税別)/月と小さな負担で大きな保証となっています。
貸主様はこういった保険に加盟して万が一の事態に備えることもご一考下さい。

特殊清掃業者が思うこと

ここ数年、「終活」が流行りエンディングノートや死後の葬式のことを自分で設定したりすることで自分らしく死を迎えたい、子どもに迷惑をかけたくないなどと思う方が増えてきました。

これはこれで良いことだと思いますし、否定はしません。

ですが、人は生まれてから誰かに迷惑をかけたり、迷惑をかけられたりして生きて成長しているものです。

死後のことまで考えてあげるのも良いですが、今を楽しく生き、死んだあとは子どもたちに迷惑をかけてもいいのではないかと思うようになりました。

楽しい思い出も記憶に残りますが、苦労をした大変な思い出は後々まで記憶に残ります。

「あの時はおやじの後始末、大変だったな~」なんて法事の時に思い出してもらうのも故人を偲ぶ行為かと思います。
※不謹慎すぎますかね?

人の死は2度訪れると言います。

一度目は肉体が滅びたとき
二度目は記憶から消えたとき
と言います。

くどいようですが『終活』を否定するわけではありませんし、どちらかと言うと私も人さまには迷惑はかけたくないと思う人間です。

ただ、あまりにも用意周到というのも「どうなのか?」と改めて考えてしまうのです。

高齢化が進み、独居老人は「もうアンタらは社会的には終了しているんだから、あとはお迎えがくるのを待つだけけだから、準備をしておきなさい」と世間にせっつかれている気がします。

また、「終活」が出来るのは比較的裕福な方が多いと思います。
明日の食費もままならないような生活をしている方では死後のことまで考える余裕がありません。

「葬儀関連会社の企業戦略に乗せられているだけではないかな?」とか捻くれた考えももってしまいます。

我々は孤独死現場に接することで「死」に対して真摯に考えることも多いです。

当然、悲惨な孤独死を知るが故に防止することも大切です。

そして、孤独死を礼賛することもありませんが、あまりにも「孤独死は迷惑」という風潮が強くなってしまったのかな?とも思っています。

たまたま人生の最期が看取る家族が居なかったとしても、本人はそれまでは輝かしい人生だったかもしれません。

「あの人、最期は孤独死だったみたい・・・かわいそうに」なんて陰口を言われる筋合いもないのです。

言葉で表現すると誤解招きそうで伝えるのが難しいのですが、故人を尊ぶ、偲ぶ気持ちを忘れてはいけないと思います。

本来、我々のような特殊清掃専門業者は存在しないほうがいいのです。

ただ、重篤な現場での遺品整理は臭いはきついですし、ハエやウジなどビジュアル的にも精神的にもきつい現場が多いです。

ご遺族や大家さんに代わり困っている人がいれば培った技術をもって助けたい、救ってあげたいと願うのです。

そのためには常に最新の情報や技術などを仕入れるように切磋琢磨しなくてはなりません。

そして同時に人としても他人の痛みがわかる、慈愛を育むことも重要だと思います。

当社はボランティア事業ではありませんので利益を確保しないと良い機械や消臭剤、研修などに参加出来ません。
社会的に必要な企業とも思っています。

「論語と算盤」という「仁愛」と「利益」を確保しながら成長していきたいと思っています。

孤独死現場を望むわけではありませんが、何かお困りごとがありましたら、ご連絡頂けると幸いです。
当社に電話したからといって必ずご依頼頂かなくても結構です。
「この業者さん、大丈夫かな?」といったご質問でも大丈夫です。

0120-669-920

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