北海道 特殊清掃.ASIAの久保田です。
寒くなってきたこともあってか、江別市内でも灯油漏れによるニオイ等のトラブルが増えていて、市役所へのお問い合わせも増えているそうです。
偶然なのか丁度弊社にも、数日前に江別市内で灯油漏れの消臭見積もり依頼があり、その数日後にも札幌市内で約400ℓ〜900ℓ？もの大量の灯油漏れのお問い合わせがあったりと、灯油漏れでお困りの方からのお問い合わせが連続していて驚いております汗
灯油ストーブはとても便利で、雪国の生活には欠かせない物ではありますが、燃料である【灯油】の保管方法は徹底しなければいけないと感じております。
灯油のポリタンクも長期間使用していれば劣化してしまいますし、満タン近く灯油が入っていれば約20キロ近い重さになるのでちょっとした移動や衝撃の拍子にヒビや割れが起こってしまうこともあります。
灯油漏れ事故の多くは「一気に大量の灯油が漏れた！」というよりも、給油ホースの劣化やポリタンク・タンクの劣化などによって、「気付かないうちに少量ずつ長期間に渡って大量の灯油が漏れていた！」ということが多いです。
灯油の正しい保管方法は？
家財整理を行わせて頂く中でも、玄関土間や物置などに灯油を保管している方がとても多く見かけます。
灯油は高温になると危険なのは勿論のこと、紫外線によって品質が落ちてしまいやすいので、灯油用のポリタンクには紫外線を防ぐ為に赤や青などの色がついておりますが、それでも直射日光が当たるとポリタンク自体が劣化してしまうので、基本的には屋内などの直射日光が当たらないところでの保管が推奨されています。
屋外で保管する場合は、温度の上がらない日陰を選び、ポリタンク自体を覆うカバーやケースなどを使用して日光や雨水からのダメージを防ぎましょう。
ホームセンターなどに行くと、ポリ容器を置く為の専用ケースも多く売られており、大きさも様々あるのでスペースにあった大きさのものを選ぶことができます。
地震により灯油漏れが起こることも・・・
ここまでポリタンクや給油ホースなど、材質の劣化による灯油漏れのリスクなどを書きましたが、地震や雪害などの自然災害によって灯油漏れ事故が起きてしまうこともあります。
約1年前に北海道では胆振東部地震が起きたばかりですが、その際にも屋外にある灯油のホームタンクにつながるホースが破損して大量の灯油が漏れた！という事故もあったそうです。
地震が起きた際には連絡手段や食べ物・水などの確保などやるべきことが多く、屋外の灯油タンクは大丈夫か？というところまで気を回すのは大変だとは思いますが、屋外のタンクから灯油が漏れてコンクリートや土壌に浸透・汚染してしまい、地下の水道管に灯油が侵入して臭いが染みついたり、道路側溝を伝って河川や農業用水を汚染してしまう恐れもあります。
このような場合にはかなり大掛かりな工事が必要になる場合もあり、その費用負担は原因者の負担になるので震災の際には特に注意しましょう。
終わりに
豪雪地域である北海道では、灯油タンクの雪害破損や転倒による事故も少なくありません。
- 屋根などからの落雪を受ける場所にタンクを設置していませんか。
- タンク転倒のおそれはありませんか。
- 屋根の雪下ろしや除雪をする際は、タンクや配管を破損しないよう注意しましょう。積雪によりタンクの場所がわからなくならないように目印を立てましょう。
- 夏季にタンクや配管周辺の草刈を行う場合も同様に注意しましょう。
私の住む江別市のホームページでも上記のことについて注意喚起しております。
また、これらに１つ付け加えることとして、事故が起こってしまった際の消臭業者選びについても慎重に行いましょう。
仮に保険で対応できる場合でも、
・業者さんに頼んだけど臭いが消えない！
・根本的な解決が出来ていなかったのか、時間が経ってニオイが戻ってきた！
などなどのトラブルが起こってしまい、「まだ臭いが取れていないのでもう1度保険で別の消臭会社に・・・」と思っても、保険会社さんからすれば関係のないことなので再施工の際は保険がおりない？ということもあるかもしれません。
お見積もりの際には、どのような施工を行うのか？、施工後は臭いが取れるのか？、臭い戻りがあった場合は再施工してくれるのか？などなど、少しでも不安に感じることは全て聞き、後悔しない業者選びをして頂けると幸いです。
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