こんにちは、特殊清掃.ASIAです。

先週末、2泊3日で函館市から帰宅し、今度は網走市で2泊3日でお仕事です。

函館から江別の移動距離が約700km、江別から網走の移動距離も約700km。

ここ数日で1400kmも移動しました!(札幌市~愛知県位の距離だそうです)

結構ハードですが「北海道NO1特殊清掃業者」を目指す身としては嬉しい悲鳴です。

猫屋敷消臭

網走市へのお仕事は何度かこのブログでも紹介していますが、猫屋敷の消臭です。

『猫屋敷の特殊清掃~網走市遠征編』(2017年10月13日掲載)

リフォームするにあたって室内の解体をしたのですが、解体することによって再度臭いが出てきます。

それほど重篤でなければそのまま壁紙を貼ったり床を貼ったりしてもいいのですが、万全を期して下地処理を行います。

なんせ元々が結構な臭いと汚れだったのであちらこちらに”臭いの源”があります。

リフォーム後に「あれ?なんか猫臭い!?」ということがないようにするためです。

意外に臭いに関する経験、知識のないリフォーム業者さんからはこういった相談を受けることもあります・・・。

ご予算に余裕があれば消臭業者も呼んで頂くとそういったクレームの確率がぐんと減ると思います。
(※言いがかりをつけてくるような”クレーマー体質のお客様”には効かないかもしれませんが)

猫の尿臭はオゾンだけでは分解できないことが大半です

少しの臭気なら取れますが、弊社にご依頼頂く場合は重篤な場合が多いのでオゾンだけでは取れません。

むしろ補助的な役割であり、メインではありません。

清掃をしてある程度臭いの元を除去したことは前提で防臭剤を塗布します。

とある薬剤(A)を塗布することで猫尿臭を敢えてあぶりだし、オゾンで空間消臭。

その後、ニオイを確認し、まだするようならAとは別のとある薬剤(B)で防臭を施します。

乾燥して確認後、それでも臭いが収まらない場合はまた違う薬剤(C)でコーティングします。

それで臭気が収まればダメ押しでオゾンで空間消臭します。

この段階で臭い戻りがなければ壁紙や床材を貼っても問題ありません。

AとBとCは企業秘密とします。

因みにこの「塗り跡」は乾燥したら目立たなくなりますので、わかりやすいように塗ったあとに写真を撮りました。

オゾン脱臭機のことについて

今回はけっこう猫臭がきつかったのでいつもより多くタイマー稼働させましたのでフィルターが汚れていました。


こんなフィルターでも専門道具なので高いです。

フィルター交換のために機械から外した中の状態です。

あまり内部公開していませんが、これが内部構造で左右にある銀色のオゾン発生体が割れた場合の修理代は1つ約10万円とのことです。

2つ同時に壊れたら単純に20万円ですね。

しかもこの部分は衝撃は勿論、温度差や臭気強度によっても破損しやすいパーツなので一回機械を買ったら永遠に使用できるわけではありません。

ですから、リスクもあり消臭作業代もそれなりにかかることはご理解下さい。

また、ニオイの状態が重篤であればあるほど訪問回数は増えますし、「臭い戻り」があれば再施工しますので引き渡しに日数がかかります。

一昔前は1日で終わるような現場が多かったのですが最近では他の消臭業者には出来ないような重篤な現場が多いです。

消臭業界の裏話

「なんでそんなに消臭ってお金かかるの?」と思うかもしれませんが、機械のスイッチを入れて放置するような消臭ならそれほどかかりませんが、技術料や機械の減価償却、人件費、防臭剤などの薬剤も結構高い物を使用しています。

また、ニオイ物質を取り除く際にも人体に悪影響のある物質を吸い込んでしまうことがあります。

消臭作業中に頭が痛くなる、喉が痛くなる、目が痛くなる、具合が悪くなるなども時折あり、まさしく命を削って作業していることもご理解下さい

臭気が強い現場が多く嗅覚もやられてしまうことがあります・・・。

この業界もそれほど長い歴史があるわけではありませんから消臭に従事する作業員の健康に関する統計もまだデーターが集まっていません。

数年後にどのような職業病を発症するかはわかりませんが、”あまり身体によい仕事だとは言えない”と思います。

そういったわけであまりにも仕事が欲しいので低価格で行う業者が出てくると市場の価格破壊を引き起こし、質の良い業者は現れなくなるという危惧があります。(それなりの「儲かる」ということがないと自分もやりたいということにはなりませんよね?)

臭いに関するトラブルは年々増加しており依頼数も増えていますがそれらに対応する特殊清掃業者が増えているかと言えばそれほど多くないことも今後の問題です。

消臭に関する専門器具がそれなりに高価なうえ、必ず集客、依頼を定期的に頂けるようになるにもそれなりの年数がかかりますので途中で挫折してしまう新規参入業者も多いです。(実際にHPを掲載しても「依頼が来ない」と嘆く業者も知っています)

東京が情報や技術の最先端ですのでそこに行って勉強もしなくてはなりません。

弊社でも常によりよい物を求めて、新しい機械や薬剤の購入に利益を使っていますので年々道具も増えてきています。

それらの理由があり、本当に実力と実績がある業者は北海道では稀有なのです・・・。

「志」はあるか?

ただ、儲かりたいという気持ちだけであればこの仕事は正直続きません。

弊社の目標は火災現場や灯油漏洩もそうですが、ゲリラ豪雨などによる床下浸水・床上浸水などによる水害・災害にも対応できるようになりたいと頑張っています。

特殊清掃にもレベルがあって・・・

【初級~中級 依頼数多い・経験なくても”それなりに”出来る】
①ゴミ部屋の消臭、たばこの消臭
②尿臭、糞尿臭の消臭
③孤独死現場の消臭(軽度)
④ペット尿臭の消臭(軽度)

【中級~上級 依頼数がそもそもレア・経験がある業者じゃないと依頼が来ない】
⑤孤独死現場の消臭(重度)
⑥ペット多頭飼い飼育崩壊現場の消臭(重度)
⑦火災現場、ボヤの消臭
⑧灯油漏洩の消臭

【上級 罹災範囲が広く装備が充実していないと依頼にならない】
⑨床下、床上浸水の水害現場消臭

このように考えており、弊社ではまだ⑨は経験がありません。

いざというときのために知識や情報は集めているのと、そのときが来たと想定して道具も徐々に集めています。

弊社は元々便利屋から起業し、”小さな困りごとの解決”からスタートした企業です。(最近は便利屋業復活しました!)

それがどんどんと困りごとのレベルが上がってきましたが、これも皆さんからのご支持がなければ叶わないことです。

社会貢献の一環として災害復旧にお役に立てるようになりたいですし、そういう気概をもった企業として今後成長していきたいと思っています。

そして、将来の特殊清掃業界の人材育成の受け皿になれるように「正しい商い」を続けていきたいと思っています。

来月にはまた網走市へ仕上げに伺う予定ですし、帯広市の隣の幕別町にも伺う予定が入り北海道全域からのご依頼で動くことも増えてきました。

臭いに関する電話でのご相談も増えており、それだけでも構いませんのでお気軽にご連絡下さい。

【運営会社】
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リライブル株式会社
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