北海道 特殊清掃.ASIA の久保田です。

ゴールデンウィークシーズンが終わり、北海道も次第に気温が上がってきて仕事で汗ばむことも増えてきました。

暑すぎず、寒すぎず、個人的には今時期の気温くらいが過ごしやすくて丁度良いです。

あまり関係はないのかもしれないですが、それに伴い?最近は解体リフォームも必要な特殊清掃や消臭作業を行うことが増えており、どうしたら効果的に臭いを消せるのか?色々な現場で悩んでは自宅に持ち帰って調べ、効果的かつ効率の良い消臭施工を模索中です。

「この臭いはあの薬剤を使えば絶対消せる!」
「あのやり方でオゾンを使っていけば良い結果になるはず!」
「灯油で石鹸て作れるのかな?」
「あの現場は清掃が必要だからあの洗剤を試せる!」

ブログにはあまり書けていませんが、<北海道の凄い消臭技術を持った特殊清掃業者>を目標に夢見ながら色々な臭いと格闘中です。

興味が尽きない仕事って本当に楽しいです。

孤独死現場のニオイは壁紙や床材解体が必要?

孤独死や自殺による体液漏洩、ペットの糞尿、灯油漏れ等は関係のある仕事でもしていない限りは人生の中でも1度あるかないかの出来事であり、「どうすればいいのか、この臭いは消えるものなのか、どれ位の金額がかかるのか、どういう業者に頼めばいいか分からない」という方も多いかと思います。

いざ起きてしまった時にどういうことに気をつけたらいいか?特集清掃を専門に行なっている身として、経験や知識も踏まえて書いていきます。

床材への体液の染み込み

床の材質(クッションフロアやフローリング等)によって汚れや臭いの染み込み方は異なり、同じ材質の床でも、ちょっとした隙間や繋ぎ目から床下へ体液が広がってしまっていたりもするので、こればかりは現場を見てみない事には分からないことも多いです。

一般的にクッションフロア(CF)と呼ばれる床材は染み込まないようなイメージもありますが、条件が悪いと体液等がその下の下地材まで貫通していることもあります。

下の写真はとある孤独死現場のフローリングと、その下のベニヤ板を剥がした状態の写真になります。

↑ 行き場を失った血液・体液が材質のつなぎ目から床下空間へ漏れてしまっているのが窺えます。
こちらは比較的染み込みが浅いですが、この状態でも濃度の濃い死臭がしています。

※フローリングが付いている時よりも、剥がした時の床下の空間の方が臭気が強い時もあります。

↓ 弊社にて施工後の体液漏れ床下空間
↑ 少し垂れ跡が見えますが、ニオイの元となる成分は大部分が分解されているので、鼻を近づけてもニオイを感じない状態です。

弊社では、ニオイや状況を見ながらこの状態からさらに念には念を入れ、もう1手間、2手間ほど加えていきます。

これらの写真を見て頂けると、床下空間木部の体液抜き・血液抜きの重要性がお分かりいただけるかと思います。

いずれも完全に消臭を行う為には、床下や壁紙・クロスの裏、ボード裏への施工が必要になる場合も多く、汚染具合が重度であればあるほど、上記のようにフローリングや壁の解体リフォームも必要になってきます。

勿論、汚れの染み込みが軽度であったり、床材表面側までで止まっていたりすれば、表面からの消臭施工だけでも問題なく綺麗に出来る現場もありますが、人の体液(血液・脂肪)というのは非常に浸透力が高いです。

フローリングの上から一見すると重度ではないかな?というような場合でも、床を剥がしてみると床下の空間に広範囲に広がり、虫が集まるほどの体液が溜まっていることもあるくらいなので基本的には床下への洗浄・消臭施工も必要になるかと思います。

※床下への洗浄・消臭施工が甘いとリフォーム完了後のニオイ戻りの原因になります。

壁紙(クロス)へのニオイ付着

死臭が充満したお部屋の壁紙については体液等が直接触れていなくても、結構なニオイが染み付いてしまいます。

そのお部屋の中では鼻が慣れていて分かりにくいですが、剥がしたクロスをニオイのしないお部屋に持っていくと死臭が染み込んでいることが分かります。

以前までは、孤独死現場の壁紙は剥がさないと臭いが取れない!ということが多かったのですが、最近は剥がさない状態でも死臭を消せることも増えてきました。

孤独死現場の消臭を行っていると、何もないはずの玄関の匂いがなかなか落ちない!という状況が結構あるあるなので悩んでいたのですが、クロスへの洗浄・消臭施工(特殊な薬剤)を行うことで大幅に改善されることが分かってきたので今後も試行錯誤を続けてデータを集めたいと思います。

さいごに

本日は孤独死現場や自殺現場のニオイについて、壁紙や床材の解体リフォームが必要になる場合の特殊清掃や消臭について書かせていただきました。

というのも、弊社にご相談頂くご依頼者様の中にも、1度他の業者さんにお願いしたが床下空間や天井裏等にニオイの元が残っている状態で天井や床材で塞いでしまったそうで、「施工完了後も全然ニオイが消えていない!」という状態になってしまい実際に困っている方もいらっしゃいます。

再度リフォームが必要となれば金額も2重にかかってしまうことになりますし、なによりも期限がある場合はどうしようもない状態になってしまいます。

正しい業者選定はどんな時でもとても大切なことですが、リフォームを伴う特殊清掃や消臭では、施工期間や施工金額が大きくなりやすいので、業者選びを慎重に行うことがそうしたトラブルを避けることにも繋がります。

今月は急の対応は難しい状況になりつつありますが、特殊清掃やニオイのトラブルでお悩みの方はまずはご連絡いただけると幸いです。

札幌市近郊(江別市、岩見沢市、石狩市、小樽市、北広島市、恵庭市、千歳市など道央圏)はお見積りは無料です。

孤独死や自殺に伴う特殊清掃や消臭(灯油臭、ボヤ、ゴミ部屋、糞尿臭)、ゴミを溜め込んでしまったお部屋のお片付け全般に関わることでお悩みの方は気兼ねなく下記までご連絡ください。

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