こんにちは、特殊清掃.ASIAです。
本日、午前中は札幌市北区・I様宅にてたばこ臭の消臭作業を行い、午後から札幌市手稲区のリピーター様のお宅にお見積りに伺いました。こちらは来週月曜日に作業予定となりましたので別記事でお話したいと思います。
バイオ消臭とオゾンショックトリートメント法
I様がお部屋を新しく借りる内覧のときに”壁紙が真っ黄色”で「タバコの臭い」がするので管理会社から「壁紙をすべて交換します」という条件で入居を決めたそうです。
そして壁紙交換後の臭いは以前よりは落ちていたのですが・・・奥様が３０分も居ると具合が悪くなってしまうということで「何とかならないか？」とご相談頂きました。
たばこは「科学物質の塊」なので単純なニオイとは別に敏感な方はその化学物質に嫌悪感を感じることもあるようです。
壁紙を剥がした後、ボードに直接消臭剤を散布してオゾン脱臭をし、後に壁紙を貼った方が消臭作業としてはベストなのですが、結構リフォーム完了後に「なんとかして」と相談されることも多くなりました。
出来ればリフォーム前にご相談頂けるとより効果の高い消臭作業が出来ます。
一昔前に比べてタバコの喫煙率も年々減少していますが、特に海外客が多いホテルでは禁煙室から予約が埋まっていくのでホテル運営においてもタバコの消臭は重要になってきています。
喫煙者は肩身が益々狭くなりますので、この際きっぱりやめてしまえばいいのにといつも思います。
デメリットはたくさんあるのにメリットはほぼ無しですよね？
欧米をはじめ先進国の”出来るビジネスマン”はタバコを吸う人が少ないので（全くではないが）煙草を吸うだけで「知的レベルが低い」と思われますし、会社の面接で「デブ」・「ハゲ」・「喫煙者」は採用しないという企業もありました。（現在では差別だと言われるから公表していないでしょうけど・・・）
少し話が反れてしまいましたが、ご主人はむか～しは喫煙者だったので「少し臭うかな？」という程度で管理会社さんにOKをしてしまったので、その後交渉してもダメだったそうです。
管理会社さんもその対応だとちょっと不親切な感じがしますけどねぇ・・・。
嗅覚は絶対の器官ではない！
実際に伺ってみるとニオイ強度としては「10段階中の１くらいかなぁ？」という感じで10人中10人が「たばこクサっ！」とはならない状態でした。
10人中10人が臭い現場を消臭するほうが実は楽で逆に消臭効果がハッキリしないので”難しい現場”とも言えます。
奥様は最初の内覧の時に壁紙が真っ黄色だったという視覚を通じて脳が強烈に記憶したニオイがフラッシュバックしているのではないかと考えています。
皆さんも「初めて訪問するお宅の玄関の臭いがお爺ちゃん家と似ていてその家の風景を思い出す」というような似た経験はありませんでしょうか？
実はこの現象には名前があり「プルースト現象」と言います。
結構嗅覚は正確無比な器官ではなく、脳に大きく影響される器官です。
因みに五感のうち視覚、聴覚、触覚は「物理感覚」、味覚、嗅覚は「化学感覚」という仕組みです。
「物理感覚」も「化学感覚」も情報は全て電気信号に変換されて大脳に伝わることには変わりないのですが入口が違うのです。
また、老若男女や人生体験や体調、気分によってもニオイの感じ方や快・不快の感じ方が違うものです。
たばこ臭の消臭作業、開始！
それでも、たばこ臭は比較的オゾンで分解しやすいニオイ物質の一つなので作業を開始します。
（因みにオゾンで消臭が苦手な物質はお香、アロマ、香水、葉巻などです）
対・化学物質用の消臭剤をフォグマスターで散布し、同時に湿度を上げる効果もあります。
実はこの消臭剤を散布して、対象の臭いと化学反応がうまくマッチしたときは肌が若干ピリピリくるのですが全く来ませんでした。
・・・ということはそれほど反応をしていないので元々酷くない現場だとも言えます。
消臭剤散布後、オゾン脱臭機のスイッチを入れます。
あまり臭気がない状態で長時間オゾンを発生させると「オゾニド」という逆に分解されにくい物質に変わってしまうので要注意です。
オゾンをどれくらい発生させれば良いかは「オゾン算出の公式」と「経験」で決定します。
１階にタイガーと２階にパンサー２台を使うので臭気も強くないのでそれほど長時間発生させません。
（ですが空間が広いときはオゾン発生量が少ない低スペックの機械の場合は数日かかります。）
その後、換気をよく行い、オゾンと酸素をよく入れ替えることで脱臭は完了します。
残留オゾンが無いように送風機も使用して排出しますが風通しが良いお宅だったのですぐに抜けました。
これだけでもニオイは軽減されているのですが、今回は更にダメ押しで「バイオ消臭剤」を玄関に散布します。
空気の流れで玄関に臭いが籠ることが多いからです。
ただ、このバイオ消臭剤は少しクセがある臭いなので3日間くらいはこのニオイが強いです。
しかし自然由来の物なので健康被害はなく安全ですのでご安心下さい。
今後は「バイオ系洗剤」で清掃し「オゾンで脱臭」し＋「バイオ消臭剤」で仕上げというのが消臭業界の主流になりそうで他社に先駆け一早く弊社では導入しております。
作業自体は2時間ほどで終了です。
元々それほど臭いがしていないお宅だったのでちょっと様子を見てくださいと伝えております。
グランバイオ”エア”
先月の㈱カイコーポレーション主催の「第一回消臭サービス施工技術研修会」でも紹介されていた次世代消臭剤です。
（このセミナーの模様はリライブル㈱のブログでも紹介しております）
「プロバイオティクス」という善玉菌を活用しています。
善玉菌は「納豆菌」や「乳酸菌」など人類に役立つ菌のことです。
業務用でホームセンターなどには販売されておりませんので悪しからず。
ファ〇リーズなどの市販品よりはず～っと高額とだけは伝えておきます。
3月4月はお部屋退去後の消臭作業が増えてきそうな予感がしています。
受動喫煙対策強化の健康増進法改正案
今朝の北海道新聞にも掲載されていましたが3月9日に閣議決定された受動喫煙対策強化の健康増進法改正案で行政機関や学校、病院、大型飲食店などでも完全禁煙化にせざるを得ないところが増えるようです。
個人的には禁煙者なので大変喜ばしいことに思いますが、せっかく作った喫煙ルームを撤去しなくてはならないのは経営者としてはその対策を考えると頭が痛くなる思いでしょう。
リフォームが絡む場合は別途費用がかかりますが、先述したように壁紙をはがした状態での消臭作業であれば基本的に7万円（税別）から作業は可能です。（平米数、部屋数、臭気強度の差による作業困難度、作業日数等による変動はあるので実際は現地見積もりが必要です。）
弊社でもリフォームは可能なので、全て施工させて頂いたほうが弊社としてはより満足のいく消臭作業が出来ます。
まずはご相談だけでもお気軽にどうぞ♪
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リライブル株式会社 （こちらのHPもブログ掲載しております）
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