こんにちは、特殊清掃.ASIAです。
今日はクリスマスイブ・・・先日の記録的な大雪の影響もあり道路は狭く、2件ほど車の救出を行いました。
北海道の風物詩のようなものですね。
高速道路の入り口でスリップして動けなくなったようなので男性5名で押して救出しました。
冬は灯油に関する消臭相談が増えます
さて、そんな今日は3階建ての3階寝室のストーブから灯油が漏れていて、2階まで灯油臭が蔓延してしまったお宅兼事務所の消臭作業でした。
灯油は少量であれば民間方法による消臭法や気化するまで我慢するという方法もございますが、大量に漏れている場合はとんでもなく大がかりになってしまいます。
1か月ほど前にお見積りに来た時には臭気測定器で1500と高めでしたが、改めて図ると・・・同様に1500でした!
時間が経過していてもほとんど匂いが変わらないので相当な量の灯油が浸みだしていたことがわかります。
※因みに臭気測定の数値は外気で150~250位が平均ですし、一般的な家庭は300~400位です。
孤独死現場でも400代のことが多いので人間の鼻で不快と思っても臭気の強さ自体は臭気物質によって変わります。
灯油は数値が高くなる匂い物質のようです。
ちょっとしかいなくてもかなり頭が痛くなるレベルなので、日常生活に支障を来すことは間違いありません。
火災保険などの絡みで作業は一時ストップしていたのですが、もう作業しないと生活に影響があるということでご依頼頂きました。
灯油の消臭作業
今回は3階の壁の一部と床、2階部分の天井を剥がしての消臭となりますが、3回に分けての作業予定です。
※大工仕事は別会社さんが行います。
第一回は床と壁の一部を剥がした状態での3階の消臭です。
まずは灯油専用消臭剤をフォグマスターで散布します。
この時点でかなりの化学反応が起こり、マスクがないと呼吸が厳しい状況となります。
ある程度、これが収まってからオゾン脱臭機にスイッチを入れます。
実は灯油はオゾンとは相性が良いと言えず、時間がかってしまう物質の一つです。
なんでもかんでもオゾンですぐに消臭できるわけではありません。
全く効果がないというわけでもないですが、「すぐに消せる臭い」と「時間がかかる臭い」があることは確かです。
1時間程、オゾンを発生させて、換気・・・これを2セット行いました。
感覚的には最初に比べると灯油の匂いがかなり減りました。
臭気測定器では1200代なのでまだまだですけどね。
経験が少ない業者だとこれで終了ということもありますが、室温が上がるとまだ臭気があがってくる状況ですのでオゾン脱臭機のタイマーをセットして明日もう一度同じ作業を行います。
今時期の北海道は気温が低いので空気の入れ替えをしたら気温がダダ下がりしてしまいます!
灯油の気化を促すためにも電気ストーブで温度を上げます。
本来はもっと強力なポータブルストーブや石油ストーブを使用したいところですが、これらは更に化学物質を発生させてしまう恐れがあるので使用しておりません。
また一時期流行ったハロゲンヒーターも良いのですが、安全面で問題があり昨今では使用されなくなりました。
いずれにしても湿度と温度を上げるのにちょっと時間がかかる作業となります。
灯油の消臭に関して
北海道などの雪国では知らぬ間にストーブと灯油タンクの間のホースに亀裂が入っていて漏れていた!
ということが度々ございます。
常日ごろ、毎日点検というわけにはいかないと思うので作業前やたまにはホースを気にしてみるのも予防策の手です。
ホースはゴム製ではなく鉄製など劣化しない素材の物を標準装備にするなど出来ないのでしょうか?
ストーブメーカーさんは考えて欲しいものです。
冒頭でも申しましたが、断熱剤、フローリング、壁紙、ボードなどにしみこんでしまった場合は中の液体を気化させるのに大規模の大工工事が必要となることが多々ございます。
ですから、消臭作業及びリフォームが必要となりますので、出来ることなら家財保険などの対応が可能か確認をされると費用の面での心配がなくなります。
また、作業自体も1日2日で終わることは難しいのである程度の日数を要します。
作業代金に関しては上記のとおりリフォームが必要となることもありますので現地見積もりが必須となります。
まずはご相談のご連絡を頂けると幸いです。
0120-669-920
【運営会社】 リライブル株式会社
管理会社様などの法人の場合、「臭気が数値で表示されたら助かる」という話を聞くので当社では臭気測定器を導入しておりますのでご安心下さい。