こんにちは、特殊清掃.ASIAです。
今日はリライブル本体の「札幌市の孤独死現場が急増中」ブログにも掲載させて頂きました札幌市厚別区の孤独死現場の引き渡し日でした。
ご参考までに・・・
【体液除去前】
【体液清掃後】
【防臭剤塗布中】
死臭レベルはそれほど高くなかったのですが、意外に手強い現場で死臭の他に油臭、尿臭、ゴミ臭など色々なニオイが混ざり合っていて、私は最後までトイレの尿臭がすごく強く感じました。
狭い空間でしたが何度も消臭剤散布&オゾン脱臭を繰り返し、バイオ系洗剤で洗ったり、防臭剤を塗ったりを繰り返しました。
最初に比べるとかなり薄くはなったのですがまだまだ”無臭”とはいかないくらいのレベル・・・。
そもそも無臭は物質を変換しない限り難しいです。(物質自体のニオイは人間が感じないだけで絶対にあるそうです)
壁紙、床を貼って全体的に封じ込めないとちょっと厳しい内容でした。
消臭のみで消せる場合とリフォームが絡んで100%という場合もあります。
消臭90%残りは換気に時間をかけて10%という場合もあります。
ご予算と引き渡し日にもよりますが・・・。
嗅覚、ニオイの感じ方は人それぞれ違う
前置きが長くなりましたがご依頼者であるお母さま(以下Oさん)、その息子さま(以下Mさん)、更にMさんの中学生(?)のお子さん(以下Tさん)の3人で確認に来ました。
玄関に入るとOさんが「前のニオイ(死臭)と同じニオイがする」との感想。
Mさんは「前よりは全然しないけどほんのちょっと感じる場所がある」との感想。
Tさんは「わからない」ということでした。
この違いですが、Oさんは一か月近く死臭が濃い頃から自分で遺品整理作業を行っていたため玄関に入った瞬間から「ニオイがする」というように脳の記憶が蘇って反応したのではないかと思います。
強烈なニオイほど戻ります。
壁紙や床材、不用品撤去、清掃、消臭作業を行っているので同レベルということは物質的にはありえませんし、作業前はちょっといるだけで服に死臭が付くレベルでしたが、今はそんなことはありません。
次いでMさんは片付けはせずに見積もり時に来ているので前回のニオイよりは全然マシという評価でした。
(見積もり時には鼻が気になるのか数度ハッカのようなもの嗅いだりして気にしておりましたがそんな様子はありませんでした。)
そしてTさんは本来は年齢が若いほど嗅覚は鋭敏なはずなのですが「わからない」ということでした。
以前の死臭を嗅いでいないからそれほど感じないのでしょう。
経験したことのあるニオイかどうかというのもポイントです。
更にマンションの排水口洗浄作業に来ていた作業員のおじさん2人にも「どんなニオイします?」と聞いたところ「動物のニオイかな?」ということで明確なニオイかがわかるまでには至っていませんでした。
ニオイはするけど何のニオイかまでは判別できないレベルなので「検知閾値」レベルだと思います。
因みに先日東京で習った臭気判定士の勉強で言うと・・・
●ニオイがするかしないかわかる判別できるレベルを検知閾値
●臭いの種類(質)がわかるレベルを認知閾値
●2つのニオイの差を区別できるレベルを弁別閾値と言います。
ニオイの感じ方も男性より女性が強く感じやすく、年齢も高齢者よりも青年のほうが嗅覚に優れていると言われています。
それぞれバラバラな評価だったので嗅覚って本当に難しいなと思います。
更に言うと私は死臭よりもトイレの尿臭のほうが気になっていたと冒頭でも記載しておりますが、逆にこれは誰も気になるとは言っていません。
不思議です・・・。
先入観・経験があると臭いがする気がするのは何故?
これは鼻もそうですが、脳の影響と心理的な面もあるんだろうなと実感しました。
たとえば、AさんとBさんに同じ花のニオイを嗅いでもらったときはいいニオイという評価だったのが、Aさんには「実はこの花には大量の農薬が掛けられています(実験のためのウソ)」という情報を与えるといいニオイとは言わず「イヤな感じがする」と感想が変わるそうです。
「農薬は身体に悪い」ということを知っているから鼻から入ると気分が悪いですよね?
Bさんには何も言わずにもう一度嗅いでもらっても「同じ」と答えるそうです。
もしAさんかBさんあるいは両方が「花粉症」だったら「ニオイを嗅ぐのもイヤ」ということもあり得ますよね?
このように人は前評判・先入観・経験があるとニオイに対する評価も変わるものです。
最終的には換気をしていけば時間と共に消えていくレベルということと、リフォームをして床や壁紙を張ればもっとニオイは封じ込められるというお話をして納得して頂きました。
過去の経験からこれくらいまでは下がるけどこれ以上は時間の経過が無いと難しいという説明もさせて頂きました。
当然、気になるようならアフター作業も無料で行う約束もしております。
玄関に強烈なニオイの芳香剤を置いたり、ニオイ付きの消臭剤でご依頼者の嗅覚を麻痺させて誤魔化して契約書にサインをして後は知らないという業者もいるそうです。
自信がない業者や技術・知識がない心無い業者がいるそうです。
これだと後日訪問してみるとニオイ戻りがあるという場合も想定されますし、そういったことは「消臭のプロ」としては出来ません。
確かに「マスキング法」といってニオイを別のニオイで変換させる方法でもありますが、死臭が全く取れていない状態で芳香剤を置くとものすごく変なニオイになりますし、化学物質の塊なのでもっと消臭作業が困難になりますのでご注意下さい。
どうしても気になるようなら無臭タイプかせめて微香にして頂きたいものです。
孤独死現場は多くなっているが、真の特殊清掃業者は増えているか?
今日だけで3件の孤独死現場の見積り依頼を頂きました。
このうち1件は即決で作業が決まりましたし、ブログ掲載の許可も頂いているので後日UPさせて頂く予定です。
見積依頼など多数頂いておりますので場合によってはご希望に添えないこともあるかと思いますが、無理な作業や無理な約束は出来ませんので、それでご依頼を頂けなくても「ご縁が無かった」ということでご了承下さい。
弊社としてはご縁があった方とは大切にし、信頼される仕事を心掛けております。
絶対売上至上主義のような企業ではありません。
人生で何度も経験することのない特殊清掃や遺品整理のご依頼に関しては「価格やスピード」よりも「信頼や技術」で選ぶという方からのご依頼をお待ちしております。
こんな感じのイメージ写真ばっかりのHPは一見すると綺麗で大手の感じがしますが現場作業風景が全然掲載されていないブログは信用が出来ないと思いませんか?
北海道はこんな陳腐なHPが残念ながら多く、実績に乏しい(ニセ)特殊清掃業者が多すぎます!
よく数社見比べて企業研究をすることが失敗しない業者選びの秘訣です。
【運営会社】
社名に掲げる信頼される(reliable)企業を目指す!
リライブル株式会社
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※こちらのWEBでも現場実績ブログ多数です。
ご相談は無料です。